スイスの賭博規制当局Gespaは、FIFAのデジタル収集品プラットフォーム「FIFA Collect」で提供される「Right-to-Buy（RTB）」について、賭博規制への適合性を確認するための予備調査に入ったと報じられました。RTBは2026年FIFAワールドカップの観戦チケットを購入できる権利を付与する仕組みで、権利そのものは二次市場で転売可能ですが、実際のチケット代は別途必要です。
RTBはFIFAが直接販売を開始し、二次市場でも取引が拡大しています。例として、ヒューストン開催試合の購入権が約149ドル、カナダ代表初戦に関する権利は1,200ドル超、メキシコ・アステカスタジアムの開幕戦では最大7,000ドル程度の提示が見られます。チケット販売は段階的に行われ、Visaの先行枠に続き、10月末にも次フェーズが予定されています。
FIFA Collectは当初Algorandを基盤としていましたが、現在はAvalancheの独自L1に移行しています。未確定の対戦カードや座席条件の下でも価格が変動し得る点がRTBの特徴であり、当局は事実関係の確認を進めたうえで、賭博法の適用要否を判断する見通しです。
参照：https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-10-06/fifa-s-world-cup-blockchain-based-ticketing-system-faces-preliminary-probe
https://decrypt.co/343086/world-cup-blockchain-ticketing-platform-raises-swiss-regulatory
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