
「ビットコインは最大の仮想通貨に」ARK CEOの見解
米国の資産運用会社ARK Invest(アーク・インベストメント)CEOのキャシー・ウッド氏は2025年9月28日、「ビットコイン(BTC)は圧倒的に最大の仮想通貨になる」との見解を示しました。
「The Master Investor Podcast」のインタビューで、ウッド氏は「ビットコインはグローバルな通貨システムであり、レイヤー1ブロックチェーンとしてこれまで一度もハッキングされたことがない」と述べ、安全性とルールに基づく特性を強調しました。
続けてウッド氏は、仮想通貨市場においてビットコインが支配的であり、その他の仮想通貨は長期的に淘汰されるとし「ビットコインが仮想通貨市場を牽引し、群を抜いて最大のものになる」と述べました。
加えて、ウッド氏はビットコインを「ルールに基づく通貨システムでありながら新たな資産クラスの先駆け」と説明しました。
また、ARKが保有する主要な仮想通貨としてビットコインを挙げる一方で、イーサリアムやソラナなど他の資産の役割にも言及しています。
「BTCは少なくとも70万ドル台に」
ウッド氏が語るビットコインの優位性と安全性
ビットコインの供給上限と通貨システム
ポッドキャスト内でウッド氏は、ビットコインの供給上限がルールに基づき固定されている点も強調しました。
同氏はビットコインを「ルールに基づく通貨システムであり、総発行量は2,100万枚(現在約2,000万枚が流通中)に制限されている」と説明しています。
この性質が法定通貨との大きな違いであり、金(ゴールド)との置き換えが進んでいるとの見方も示しています。この点に加え、ウッド氏はステーブルコインについても言及しました。
ステーブルコインは分散型金融(DeFi)での収益獲得手段として一定の需要はあるものの、ビットコインの「純粋な仮想通貨」としての地位を揺るがすものではないとウッド氏は説明しています。
このようにウッド氏は「ビットコインは新たな資産クラスにおける最初の存在であり、最も安全でルールベースのネットワークだ」と主張しました。
ARKインベストの主要仮想通貨ポートフォリオ
インタビューではイーサリアム(ETH)の立ち位置も議論されました。
ウッド氏はイーサリアムがDeFi領域では不可欠な「ネイティブ通貨」であると認めつつ、イーサリアム上のトランザクションや手数料収益の一部がCoinbase(コインベース)のBaseなど複数のレイヤー2ネットワークへ移っている状況にも触れています。
また、将来的にはレイヤー2ネットワークが競合する中で、基盤となるチェーンの重要性が再び高まる可能性があると指摘しました。こうした背景を踏まえ、ARKの仮想通貨ポートフォリオは、ビットコイン、イーサリアム(BitMine経由)、ソラナ(SOL)を主要な保有先としていることを明かしました。
ウッド氏は「これらが仮想通貨市場の3大通貨であり、ARKの長期投資の中心だ」と語っています。
BTCは金の代わりとなる価値の保存手段
ビットコインが唯一無二の通貨基準となる可能性
今回出演したポッドキャストで、ウッド氏はビットコインが唯一無二の安全性とルールベースの仕組みを持ち、長期的に世界的な通貨基準として存続するとの見解を示しました。
この見解は、米国で進むETF市場の拡大や規制環境の整備と相まって、ビットコインが制度面と投資環境の両面で存在感を増している現状を裏付けています。
今後は、機関投資家の資金動向や政策対応が相場を左右すると見込まれ、ビットコインが世界金融システムにおいてどのように位置付けられるかが注目点となっています。
キャシー・ウッド氏関連の注目記事はこちら
Source:The Master Investor Podcast
サムネイル:AIによる生成画像






コメント