約1360億円分のビットコインを紛失した英国人男性、法的所有権をトークン化する新戦略へ

8,000BTC埋設の男性、法的所有権をトークン化

2013年に8,000BTCが入ったHDDを誤って廃棄したジェームス・ハウエルズ氏は2025年8月5日、自身のX(Twitter)で、失われたビットコイン(BTC)の法的所有権をトークン化する戦略に転換したことを明らかにしました。

(中略)

私は8,000BTCを800億Ceiniog Coin(INI)としてトークン化する。1BTC=1億satoshiの価値基準と連動

・ビットコインブロックチェーン上に構築
・トークンの情報や取引データをブロックチェーンに直接書き込み
・Stacks、Runes、Ordinalsなど各プロトコルと連動
・2025年後半にローンチ予定

ウォレットの中身は私のものだ

ハウエルズ氏は2013年に8,000BTC(9.2億ドル/1,357億円相当)が入ったHDDを誤って捨ててしまい、そのHDDはイギリスの地方都市ニューポートの埋立地に埋められました。

その後数年間で、ビットコイン価格が急騰したため、同氏は埋立地の掘削許可を求めてニューポート市議会を提訴しましたが、その訴えは棄却されています。

(中略)

12年以上にわたり、私はニューポート市議会へあらゆる働きかけを行いました

・公開提案
・発見したBTCの一定割合を市に還元
・調停
・法定措置
・2,500万ポンド超での買収提案

10億ドルの提案も、彼らは無視しました

(中略)

12年もの間、市議会との争いも進展がなかったため、同氏は今回の方向転換に踏み切ったとX上で語っています。

HDDの所有権を失っても、データの権利は残る?

2025年1月の高等法院判決によると、埋立地に投棄されたHDDの所有権は、ニューポート市議会が持つと判断されました。

しかし、ハウエルズ氏は「市議会はHDDを所有しているが、中のデジタルコンテンツを所有していない。内部にある8,000BTCは法的に私のものであり、残高は世界中の誰もが確認できる状態だ」とTHE BLOCKのインタビューで述べています。

実際のところ、物理的所有権とデジタルデータの所有権の分離については現在の英国法の枠組みでは十分に対応できておらず、デジタル時代に適応した所有権の再定義が必要であると多くの法律専門家らは指摘しています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.62 円)

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Source:ジェームス・ハウエルズ氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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