EOS NetworkがWeb3バンキング特化「Vaulta」にリブランディング、新トークン発行とスワップを予定

EOS Networkがリブランディング

「イオスネットワーク(EOS Network)」を運営する非営利団体イオスネットワーク財団(EOS Network Foundation:ENF)が、同ネットワークをWeb3バンキング(銀行業)の構築に特化した分散型金融ネットワーク「ヴォルタ(Vaulta)」にリブランディングする計画を3月18日に発表した。「ヴォルタ」への移行は今年5月末に予定されている。

「ヴォルタ」は、金融機関向けのオンチェーンサービスの構築と、個人・開発者・機関が利用可能な金融商品の提供という2本柱の戦略のもと、次世代の分散型金融ネットワークを展開するとのこと。これに向けて、同ネットワークでは資産運用、高速決済、投資ポートフォリオ、保険といった機能を含むエコシステムの構築を進めている。

具体的には、「資産運用」、「高速決済」、「投資ポートフォリオ」、「保険」の4つの領域に重点を置いたWeb3バンキング機能を展開する。

・「資産運用」:中央集権型金融(CeFi)と分散型金融(DeFi)の強みを融合し、個人および機関向けに多様な利回り機会を提供するとのこと。また、カストディサービスを手がけるセフ(Ceffu)との連携により、ビットコイン(BTC)のステーキングや戦略的な資産運用が可能になるという。

さらに、「ヴォルタ」上で稼働するBTC金融インフラであるイーエックスサット(exSat)を介して、BTCの収益を生む流動的な資産へと変換するソリューションも提供される。

・「高速決済」:「ヴォルタ」独自の高速ブロックチェーン技術を活用することで、1秒未満での決済処理と低手数料の取引が実現されるという。また、BTCの利回りを担保としたクレジット機能により、保有資産を売却することなく日常の支払いに活用できる仕組みも導入される予定だ。

さらに、グローバルなユースケースを見据えた統合的な決済インフラの開発も進められている。

・「投資ポートフォリオ」:ブロックチェーン企業スピリットブロックチェーン(Spirit Blockchain)との提携を通じて、不動産やコモディティなどの現実資産(RWA)のトークン化を推進するとのこと。

これにより、伝統金融とDeFiを融合させた分散型の投資ポートフォリオの構築が可能となり、個人投資家も分割所有を含む高度な金融商品へアクセス可能になるという。

・「保険」:暗号資産に特化した保険プロバイダーであるブロックチェーンインシュアランス(Blockchain Insurance)との提携により、スマートコントラクトの脆弱性や保管(カストディ)に関するリスクへの対応が可能になるとのこと。

さらに、「ヴォルタ」のセキュリティ基盤であるリカバープラス(Recover+)や、セフと連携したリカバリーツールの提供を通じて、デジタル資産の保護体制を強化しているという。

今回のリブランディングに伴い、「イオスネットワーク」の独自トークンであるEOSから、「ヴォルタ」の独自トークンへの1:1のスワップ(交換)が実施される予定だ。スワップは5月後半に開始され、専用ポータルのユニカーブ(Unicove)を通じて最大4カ月間にわたり実施される予定だという。

また「ヴォルタ」の独自トークンは、ステーキングによる利回り(APY最大17%)や、ネットワークガバナンスへの参加、クロスチェーンでの資産移動などの用途として設計されている。なお同トークンのティッカーシンボルは現時点で未発表だが、5月初旬に公開される見通しだ。

参考:イオスネットワーク
画像:iStock/FlashMovie

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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