ソラナ、トークン供給変更の提案「SIMD-228」を否決|今後もインフレ率は継続

ソラナ、トークン供給変更の提案「SIMD-228」を否決し、インフレ率維持へ(Solana rejects token supply proposal SIMD-228, keeping inflation rate unchanged)

ソラナのSIMD-228が否決

ソラナ(SOL)のガバナンスは、2025年3月14日に実施された投票において、トークン供給の変更を目指す提案「SIMD-228」を否決しました。

この提案は、現在一定に設定されているインフレ率をステーキング参加率に応じて調整するという内容でしたが、必要とされる賛成票の基準に達しませんでした。

同提案は、インフレを軽減できる可能性がある一方で、小規模バリデーター・ステーカーの収益性が悪化するなどの懸念が見られていました。

投票では約74%という高い参加率を記録し、有効票の約61%が賛成に投じられましたが、可決には66%の賛成が必要だったため、否決という結果になりました。

この結果を受け、トークンの供給体制は変更されず、現行のインフレ率が維持される見通しとなっています。

高い注目度から投票率は高水準を記録

同提案には、ソラナコミュニティから高い注目が集まっており、投票率にも反映されました。ソラナ公式X(Twitter)アカウントは、高い投票率が見られた旨を報告しています。

SIMD-228の投票率は、過去100年間の米国大統領選挙の投票率を上回りました。

同提案を発案した大手仮想通貨系VCのMulticoin Capital創業者であるジェイン氏はXを通じて、自身の提案が否決された一方で、ガバナンスのプロセスに対してポジティブなコメントをしています。

SIMD-228は、仮想通貨にとって歴史的なマイルストーンでした。

私たちの提案は投票によって技術的には否決されました。しかし、ソラナエコシステムと、そのガバナンスプロセスにとって大きな勝利です。

また、これを文脈に当てはめると、SIMD-228は、あらゆるエコシステム、チェーン、またはネットワークの参加者数と参加時価総額の点において、これまでで最大の仮想通貨ガバナンス投票でした。

同様に注目を集めていたSIMD-123は可決

同時に注目を集めていた別の提案「SIMD-123」は可決されました。この提案はバリデーターが収益の一部をステーカーと共有するためのものです。

すでに一部のバリデーターは、オフチェーンのプロセスを通じて、ステーカーにインセンティブを与えています。

SIMD-123の可決によって、上記のようなインセンティブの分配をオンチェーンで行えるようになります。

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Souce:SIMD投票ステータス
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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