イーサリアム財団の次期リーダーにダニー・ライアンへの支持集まる、非公式投票で

ジョセフ・ルービンもダニー・ライアンを支持

イーサリアム(Ethereum)のコミュニティメンバーの非公式投票では、イーサリアム財団(Ethereum Foundation:EF)の次期リーダーとしてダニー・ライアン(Danny Ryan)氏への支持が集まっている。

ダニー・ライアン氏は、EFで著名な研究者として、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)やシャーディングなどの分野に取り組んできた経歴を持つ人物だ。

さらにライアン氏は、2022年9月に実行されたザ・マージ(The Merge)として知られる、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)からPoSへの移行において、主任コーディネーターを務めた。また同氏は2021年のビーコンチェーンの立ち上げも監督したが、2024年9月に健康上の問題によりEFを退いていた。

なお今回の投票は「votedannyryan.com」で実施された。このサイトでは、ETHウォレットを通じてライアン氏がEFのエグゼクティブ・ディレクターに任命されるべきかどうかについての賛否を投票できるシンプルな承認投票システムを採用している。なお、投票にガス代はかからない。

記事執筆時点(2024年1月31日14:30)で、総額約1億7,200万ドル相当の約5万5400ETH以上を保有する653のウォレットのうち、99.98%がライアン氏への賛成票に署名している。

ちなみに同サイトは、開発者のファブリス・チェン(Fabrice Cheng)氏によって作成された。

チェン氏がこの投票サイトを立ち上げたのは、ETH保有者、ステーカー、DeFi参加者など、より広範なイーサリアムコミュニティが意見を表明するための「平和的かつ客観的な方法」を提供するためだという。

チェン氏は、ブロックチェーンメディア「ザ・ブロック(The Block)」に対し、投票は非公式であり、EFがすべての決定について分散型コミュニティ投票システムを採用することを提唱しているわけではないと述べている。

イーサリアムの共同創設者であり、コンセンシス(Consensys)のCEOであるジョセフ・ルービン(Joseph Lubin)氏は1月18日の自身のXにて、ライアン氏とイーサフランス(ETH France)の代表であるジェローム・ド・ティシェイ(Jerome de Tychey)氏が、共同リーダーとしてEFを先導することを期待していると述べた。

「ダニー・ライアンがエグゼクティブ・ディレクターに就任すべきだという声が上がっているのを見て、私は強く賛同した。なぜなら、ダニーは非の打ちどころのないリーダーであり、EFの技術部門に必要な推進力をもたらすことができるからだ」と、ルービン氏は述べている。

イーサリアムの共同創業者ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏は1月18日、EFのリーダーシップ体制に「大きな変更を加えるプロセス」が1年近く進行中であることを明かしていた。

参考:投票
画像:Ethereum

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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