トランプメディア「Truth.Fi」で金融事業に参入|仮想通貨・ETFなどに投資
アメリカ合衆国大統領でもあるドナルド・トランプ氏によって設立されたメディア企業「Trump Media & Technology Group(TMTG)」は2025年1月29日に「Truth.Fi」と呼ばれるフィンテックプラットフォームを立ち上げて、ビットコイン(BTC)などの仮想通貨や上場投資信託(ETF)などに投資する方針を発表しました。
Trump Media & Technology Group(TMTG)は「大手IT企業による言論の自由への攻撃を終わらせ、インターネットを開放し、人々の声を取り戻すこと」と使命とするメディア・テクノロジー企業であり、トランプ氏の独自SNSとしても知られる「Truth Social」や、TVストリーミングサービスの「Truth+」などを運営しています。
今回の発表では、TMTGの取締役会が金融サービス・フィンテック戦略を承認したことが発表されており、「Truth.Fi」の立ち上げはこの戦略の一環であると説明されています。
TMTGは2024年12月31日時点で7億ドル以上の現金・現金同等物を保有しているとのことですが、今後は資産の多様化に向けて最大2億5,000万ドルが以下のような商品・資産に投資される可能性があるとされています。
- 伝統的な投資商品
- カスタマイズされた個別運用口座(SMA)
- カスタマイズされた上場投資信託(ETF)
- ビットコインなどの仮想通貨や仮想通貨関連証券
投資戦略では大手証券会社の「Charles Schwab」が助言を行う予定で、「Yorkville Advisors」の関連会社が登録投資アドバイザーとして投資商品や金融商品を管理する予定です。これらの投資商品は「アメリカの成長、製造業、エネルギー企業への投資、愛国経済を強化する投資」に重点を置くとしています。
「Truth.Fi」に関しては、2025年内に新たな契約を締結し、資金レベルが確定して必要な金融規制当局の承認が得られ次第、順次展開される予定であると報告されています。
TMTGの会長兼CEOであるデビン・ヌーネス氏は「Truth.Fi」の立ち上げについて次のようにコメントしています。
「Truth.Fi」の立ち上げを通じて、TMTGの投資手段を導入し、新たなシナジーを創出できることを楽しみにしています。Truth.Fiは、Truth Socialのムーブメントにおける自然な拡大です。
我々はまず、言論の自由を守るソーシャルメディアプラットフォームを立ち上げ、次に超高速のテレビストリーミングサービスを追加しました。そして今、投資商品や分散型金融(DeFi)へと進出します。
アメリカ・ファーストの投資商品を開発することは、アメリカの愛国者がビッグテックや覚醒した企業によるキャンセル・検閲・銀行サービス停止・プライバシー侵害といった脅威から身を守るためのエコシステムを構築するという我々の目標に向けたもう一つのステップです。
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Souce:TMTG公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用