70万ドル到達の可能性も「経済的・政治的不安を感じるならBTC」ブラックロックCEO
政府系ファンド職員もBTC投資に関心
世界最大の資産運用会社BlackRock(ブラックロック)のラリー・フィンクCEOは2025年1月23日に公開されたBloombergとのインタビューの中で「経済的・政治的な不安からビットコイン(BTC)の採用が進んだ場合には、ビットコイン価格が50万ドルから70万ドル(約7,825万円〜1億955万円)ほどまで上昇する可能性がある」との考えを語りました。
ラリー・フィンク氏は「自国通貨の価値低下や経済的・政治的な安定性に不安を感じている場合、国際的な基盤を持つビットコインを保有することによってそのような地域的な不安を克服できる可能性がある」と述べています。
また同氏は「ビットコインが証券や株式に対する適切なヘッジ手段として証明されれば、2%〜5%の資産配分を検討する価値がある」とも述べており、フィンク氏自身が政府系ファンドの職員と「ビットコインへのポートフォリオ配分を2%にすべきか、5%にすべきか」について話をしたことも明かしています。
今回の価格予想はそのような背景に基づくもので「もしもこのような議論が世界的に広がり、ビットコインが世界中で採用されることになれば、ビットコイン価格は50万ドル・60万ドル・70万ドルまで上昇する可能性がある」と説明されています。
なお、ラリー・フィンク氏はこれに続ける形は「私はビットコインを推奨しているわけではない」とも述べており、これはあくまでも自分自身の意見に過ぎないと説明しています。
ビットコインの1億円到達予想は他の著名人からも
「ビットコイン価格が将来的に1億円を超える」という強気予想は他の著名人からも多数語られており、今月21日には米大手暗号資産取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOが「ビットコイン価格は長期的には数百万ドル(数億円)に達する可能性がある」との考えを語っています。
これは「ETFの採用や規制明確化でビットコインの成長がさらに加速する」という予想に基づくもので、「米国でビットコイン準備金が採用されれば、G20諸国がそれに続く可能性がある」との見解も示されています。
なお、ラリー・フィンク氏がCEOを務めるブラックロックは今月13日に公開されたレポートの中で「ビットコインの普及はインターネットや携帯電話の普及スピードを上回る」とする分析結果を発表しています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.49円)
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Souce:Bloomberg報道
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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