リップル「RLUSDの取引所上場」を正式発表|世界中で利用・採用を促進
RLUSD、12月17日に複数の取引所に上場
Ripple(リップル)は2024年12月16日に、リップル社が提供する米ドル連動ステーブルコインであるRipple USD(RLUSD)を2024年12月17日からグローバル取引所で提供開始することを発表しました。
Ripple USD(RLUSD)は、XRP Ledger(XRPL)とEthereumのブロックチェーン上で発行される米ドル連動ステーブルコインであり、米ドル預金・ 米国短期国債・その他の現金同等物で100%裏付けることによって、安定性・信頼性・流動性を確保しています。
RLUSDは最初に「Uphold、Bitso、MoonPay、Archax、CoinMENA」で取扱開始される予定で、数週間以内には「Bullish、Bitstamp、Mercado Bitcoin、Independent Reserve、Zero Hash」などにも上場する予定だと報告されています。
世界中の様々な地域で採用・利用を促進
Ripple USD(RLUSD)はの主要パートナーには、グローバル取引所・マーケットメーカー・決済プロバイダーが含まれているとのことで、今後はアメリカ大陸・アジア太平洋・英国・中東地域での採用と利用を促進するとも説明されています。
具体的には以下のような用途で活用することが可能で、2025年初頭にはリップル社が提供している国際送金システム「Ripple Payments」がRLUSDを利用して企業顧客向けのグローバル決済を実施する予定だと報告されています。
- 迅速かつ簡単な国際決済・送金
- 送金や財務業務のための流動性確保
- 分散型金融(DeFi)プロトコルとの統合
- 法定通貨と仮想通貨のスムーズな相互交換
- 商品・証券・国債などのトークン化された現実世界資産をオンチェーンで取引するための担保を提供
RLUSDの準備資産に関する月次報告書も公開
Ripple社はRLUSDで最高水準の透明性を維持するため「独立監査機関によるRLUSDの準備資産に関する月次報告書」も公開するとのことで、RippleのCEOであるブラッド・ガーリングハウス氏は以下のように述べています。
Rippleは早い段階で、世界的に最高水準と評価されるニューヨーク金融サービス局(NYDFS)の限定目的信託会社チャーターの下でステーブルコインをローンチするという戦略的選択を行いました。米国で規制がより明確になるにつれて、RLUSDのような実用性の高いステーブルコインの採用が進むと期待しています。
RLUSDは、XRPLとEthereumのブロックチェーン上で展開されますが、XRPLには「取引を行うユーザーから少額のトランザクション手数料をXRPで徴収してそのXRPをバーンする」という仕組みが組み込まれているため、XRPL上でRLUSDの取引が増加すればXRPのバーンも加速する可能性があるとも期待されています。
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Souce:Ripple公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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