米サークルが中東市場進出へ、ADGMで法人設立
サークルが中東市場進出へ
米ドルステーブルコイン「USDC」などを発行するサークル(Circle)が、アブダビグローバルマーケット(ADGM)での法人設立と、中東大手金融サービス企業グループのルル・フィナンシャル・ホールディングス(LuLu Financial Holdings:LuLuFin)との提携完了を12月10日に発表した。
この動きは、サークルが中東およびアフリカ市場への戦略的拡大を進める中での一環とされている。同社は今回の提携を通じて、「USDC」を活用した国際送金の強化を目指すとしている。
一方、ルル・フィナンシャルは「USDC」を活用し、中東、アジア、ヨーロッパ間の送金および国際送金の効率化を図る計画とのこと。これにより、送金プロセスにおける流動性の向上や、価格変動リスクの軽減を目指すという。また、同社はブロックチェーン技術を活用することで、迅速かつ追跡可能な決済を実現し、送金コストの削減や運営効率の向上を推進するとのこと。
なおルル・フィナンシャルは、湾岸協力会議(Gulf Cooperation Council:GCC)、インド亜大陸、アジア太平洋(APAC)地域で年間100億ドル(約1.5兆円)以上の取引を管理している中東最大級の金融企業グループである。
ちなみに、サークルはAPAC地域への「USDC」導入を加速するため、他の地域パートナーとも連携している。同社は今年10月1日に、オーストラリアおよびAPAC市場への「USDC」展開に向けて、MHCデジタルグループ(MHC Digital Group)との提携を発表。この提携を通じて、両社はオーストラリア全土のホールセール顧客に、「USDC」をコスト効率よく提供する方法を模索するとした。
参考:サークル
画像:iStock/Jag_cz
関連ニュース
- 米サークル「USDC」がAPACでアクセス拡大へ、ホールセール向けにMHC Digitalと提携で
- バイナンスがサークルと提携、「USDC」取引ペア採用など利用拡大へ
- 米サークル、規制準拠によりカナダで「USDC」発行可能に
- Crypto[.]comがドイツ銀行と提携、APAC地域の銀行基盤強化へ
- バーレーン国立銀行、GCCで初の「ビットコイン投資ファンド」立ち上げ=報道
参照元:ニュース – あたらしい経済