ビットコイン過去最高値更新に向けたカウントダウンか?クジラが続々集結

直近のデータによると、1,000BTC以上保有するビットコイン(BTC)クジラのアドレス数が、2021年1月の強気市場以来で最高レベルに達している模様です。彼らの動向から推測すると、ビットコインの過去最高値更新が迫っているのかもしれません。

増加を続けるクジラが意味するものとは?

トレーダーと長期保有者の心理を測る指標として、最も有効なものの1つがビットコインクジラの動向です。ビットワイズ(Bitwise)のヨーロッパ・リサーチ部門責任者であるアンドレ・ドラゴシュ(Andre Dragosch)氏が、グラスノード(Glassnode)に提供したデータにおいて、クジラと確認されるアドレスが2024年1月の1,500弱から、継続的に増加している状況が明らかになっています。

最新の市場情勢と機関投資家からの資金流入が、ここ数ヶ月間続くこの傾向を支えていると見られ、直近でのビットコインクジラの数は1,678に達しています。現在クジラの動向は、2021年1月以来最高レベルにあるといえるでしょう。現時点での価格で換算すると、これらのクジラはそれぞれ少なくとも6,700万ドル(約102億円)相当のビットコインを保有していることになります。

市場全体が最高値更新の秒読み段階に

2021年1月にクジラによる蓄積がピークに達し、その後11月に69,000ドル(約1,049万円)という当時の最高値を記録したプロセスが、今後の市場を予測するキーポイントになるかもしれません。

ビットコイン価格は2024年3月に、73,737ドル(約1,121万円)という新たな記録を樹立しましたが、現在も同様の蓄積パターンが展開されています。この蓄積パターンは、下降トライアングルからの間違ったブレイクアウトの後、より強力な価格修正を抑えるための推進力が必要だったことを証明しています。

ブレイクアウトが誤りだったとはいえ、ビットコインを取り巻く市場心理は楽観的です。しかし市場を動かしているのはクジラだけではないようです。クリプトクアント(CryptoQuant)のオンチェーン・データによれば、過去30日間で個人投資家の需要が13%も伸びています。この状況が3月の最高値更新時に見られた、個人投資家の興味の高まりと酷似しているのです。

現在ビットコイン価格は、週足で65,441ドル(約995万円)から69,227ドル(約1,052万円)のレンジにあり、68,000ドル前後で推移しています。過去最高値の更新まであと10%に迫っていますが、市場の購入意欲とクジラの蓄積からすると、ビットコインは年内に新たな最高値を記録する可能性があります。

参考
Bitcoin Whale Numbers Return To January 2021 Bull Market Levels, Is A New ATH Coming?

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