イーサリアム歴代最大アップグレード「ペクトラ」2分割か|開発者会議で議論

ペクトラの2分割案

イーサリアム(Ethereum)の開発者は2024年9月12日に行われた開発者会議で「ペクトラ(Pectra)」を2つに分割する可能性について議論しました。

ペクトラは、イーサリアムで予定されている次期大型アップグレードです。スケーリングや効率性、利便性を向上させる技術の実装など、多数の変更点が組み込まれています。

広範囲にわたるアップグレードでは、変更に伴うリスクも大きくなります。そのため、イーサリアムの開発者は開発者会議にて、ペクトラの実施を2分割で行うことを提案しました。

ペクトラのアップグレード実施は、2025年第1四半期の末を予定していました。開発者会議では仮に分割した場合、1段階目のアップグレードは2025年2月までに実施できる可能性があるとの意見も出ています。

一方で、ペクトラのアップグレードを分割した場合、2段階目のアップグレードでより多くの機能が実装され、結果的にアップグレードの完了が遅れてしまうという反対意見も出ました。

分割案の採用はまだ不明なものの、2024年9月19日に予定されている開発者会議で決定される方針になっています。

歴代最大アップグレードになるとの指摘

ペクトラは、実行レイヤーの「プラハ(Prague)」アップグレードと、コンセンサスレイヤーの「エレクトラ(Electra)」のアップグレードを含む、大型アップグレードです。

ペクトラのアップグレードには「EOF(EVM Object Format)」、「PeerDAS」、「EIP-7702」など多岐にわたる変更・機能追加が予定されています。

上記の中でも注目されているのがEIP-7702です。EIP-7702は、AA(アカウント抽象化)を実装します。AAは、ウォレットやトランザクション周りの利便性を大きく向上させると長年待望されている技術です。

イーサリアムの著名な教育者でエンジェル投資家のサッサル氏は、EIP(イーサリアム改善提案)の番号で変更予定の技術を列挙し、歴代最大のアップグレードになる可能性を指摘しました。

次期アップグレードであるペクトラは、イーサリアムで歴代最大のアップグレードになりそうです。

変更予定の技術には、AA・PeerDas・MaxEB・EOFなどが含まれています。私の予想では2025年第1四半期に、アップグレードが実施されます。

イーサリアムの仕様や利便性を大きく向上させる可能性があるため、コミュニティは動向を注視しています。

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Souce:Ethereum公式YouTube
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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