メタマスク開発企業:Web3体験を簡単・便利にする「委任ツールキット」を発表

「MetaMask Delegation Toolkit」提供へ

MetaMask(メタマスク)の開発元であるConsensys(コンセンシス)は2024年7月9日に、Web3体験をより簡単で便利なものにする「MetaMask Delegation Toolkit」を発表しました。

Delegation Toolkit(委任ツールキット)は、ブリュッセルで開催されているイーサリアムコミュニティカンファレンス(EthCC)の中で発表されたもので、現在は委任ツールキットについて説明する公式サイトも公開されています。

このツールキットはブロックチェーンアプリケーションにおけるユーザー体験をよりスムーズにすることを目的として開発されているとのことで、開発者は新しいユーザー体験を提供する分散型アプリケーション(DApps)とプロトコルを作成できるようになると伝えられています。

Web3サービスの利用をより簡単に

具体的には「ブラウザ拡張ウォレット・モバイルアプリ・シードフレーズのメモなどが必要ないため、ユーザーが簡単にWeb3関連サービスを利用できる」とされています。

また「繰り返しの確認作業、ポップアップ、DAppsとウォレットアプリの切り替えなどを排除して、ユーザーをDAppsに没入させ続ける」とも説明されていて、「報酬制度を用いて人々が協力し合いながら成長できる仕組みや、アカウントをDAppsに接続する必要がないサブスク決済などといった新しい機能を開放する」との説明もなされています。

スマートコントラクトの開発も簡素化

開発者はツールキットを利用することによってスマートコントラクトの開発を簡素化することも可能で「スマートコントラクトコードを最大95%削減できる」とも報告されています。

複雑なガス代の問題も解決

さらに、このツールではガス代の支払いを延期したり、再割り当てすることもできるとのことで、これによって取引手数料を必要とする一部のやり取りが完全無料になるため、より幅広いユーザーを引き付けることができるとも伝えられています。

複数のEVM互換チェーンで利用可能

なお、メタマスク委任ツールキットは、イーサリアム仮想マシン(EVM)に互換性のある複数のブロックチェーンで利用することが可能で、具体的な対応チェーンの例としては以下のようなものが挙げられています。

  • Arbitrum
  • Avalanche
  • Base
  • Linea
  • Optimism
  • Polygon
  • その他

仮想通貨ウォレットの利用には「拡張機能のダウンロード・秘密鍵管理・トランザクション承認・ガス代支払い」などといった初心者には難しい様々な要素が絡んでいたため、今回のツールキットはWeb3技術の採用を促進してユーザー体験を向上させる重要な一歩になる可能性があると注目されています。

MetaMask Delegation Toolkitの詳細はメタマスクの公式サイトで確認することができます。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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