X2Y2とは?使い方やNFTの出品・販売・購入方法を解説!
2024-05-10
X2Y2は、2022年にリリースされたイーサリアム基盤のNFTマーケットプレイスです。
世界最大手のNFTマーケットプレイスである「OpenSea」に比べて手数料が安いという特徴があり、リリース時には大きな話題となりました。
また、OpenSeaの強力なライバルになることを目標としており、サービス開始時にはOpenSeaユーザーにトークンのエアドロップ(無料配布)をしてユーザーの獲得に成功しています。
本記事では、X2Y2の特徴や使い方を解説します。
また、NFTの出品や販売、購入方法についても画像付きで解説しているので、是非参考にしてください。
X2Y2とは
X2Y2は、2022年2月16日にサービスを開始した海外NFTマーケットプレイスです。
リリース時には、OpenSeaユーザー向けに独自トークンである「X2Y2トークン」を無料配布しました。
同時期にリリースしたNFTマーケットプレイス「LooksRare」と同様、ヴァンパイア攻撃によってユーザーを獲得しています。
サービス開始後から急激に成長していき、2022年には取引量で世界2位を記録しています。
2024年4月時点では、全体の5番目の取引量です。
X2Y2の特徴
X2Y2の特徴は以下の3つです。
- 取引手数料が低い
- 最終的にDAO方式での運営を目指している
- X2Y2トークンを取り扱っている
- NFTローン機能がある
順番に解説します。
取引手数料が低い
X2Y2の大きな特徴の一つが、取引手数料が低い点です。
X2Y2の取引手数料は0.5%となっており、他のNFTマーケットプレイスと比較しても低くなっています。
NFTマーケットプレイスの取引手数料の比較表は以下の通りです。
名称 | 取引手数料 |
X2Y2 | 0.5% |
Blur(ブラー) | 0% |
Magic Eden(マジックエデン) | 2.0% |
OpenSea(オープンシー) | 2.5% |
SuperRare(スーパーレア) | 3.0% |
LooksRare(ルックスレア) | 2.0% |
X2Y2は、Blurに次いで2番目に取引手数料が低いです。
取引手数料が低いため、クリエイターはコストを抑えてNFTを販売できます。
最終的にDAO方式での運営を目指している
X2Y2は、最終的にDAOによる運営を目指しています。
DAOとは
日本語で分散型自立組織と呼び、特定の所有者や管理者が存在せず、事業やプロジェクトを推進できる組織のこと
多くのNFTマーケットプレイスは中央集権的に管理されており、DAOによる運営を目指しているプラットフォームは珍しいです。
DAOによる運営が実現すると、運営にかかる人件費などを削減できるため、手数料をさらに低くできる可能性があります。
X2Y2トークンを取り扱っている
X2Y2は、独自トークンであるX2Y2トークンを取り扱っています。
X2Y2トークンはイーサリアムブロックチェーンと互換性を持つ、ERC-20規格のトークンです。
X2Y2トークンは、X2Y2のリリース時にOpenSeaユーザーにエアドロップされました。
また、X2Y2トークンはプラットフォーム内でステーキングして報酬を獲得できます。
2024年4月時点のX2Y2トークンの価格は、1.45円となっています。
NFTローン機能がある
X2Y2の大きな特徴の一つが、「NFTローン機能」です。
NFTローンとは
特定のNFTをステーキング(一定期間預ける)して、ETHを借りられる機能のこと
X2Y2の公式では、NFTローン機能によってNFT市場に流動性を解放すると発表しています。
NFTローンに対応している主なNFTコレクションは以下の通りです。
- BAYC
- Azuki
- CLONE X
- Cool Cats
- Moonbirds
日本のNFTコレクションでは、Murakami.Flowersが対象となっています。
X2Y2の始め方・登録方法
X2Y2の始め方は、以下の5ステップです。
- 暗号資産取引所で口座開設する
- 暗号資産ウォレットのアカウントを作成する
- 取引所で暗号資産を購入する
- 暗号資産をウォレットに送金する
- X2Y2と暗号資産ウォレットを接続する
順番に解説していきます。
1.暗号資産取引所で口座開設する
はじめに、国内の暗号資産取引所の口座開設を行います。
口座開設時には以下のものが必要です。
口座開設は無料でできます。
2.暗号資産ウォレットのアカウントを作成する
X2Y2でNFTを購入する場合、暗号資産ウォレットが必要となります。
暗号資産ウォレットとは、暗号資産やNFTを保管するためのデジタル上のウォレットです。
暗号資産ウォレットのアカウントを作成するなら「メタマスク(MetaMask)」がおすすめです。
メタマスクの詳しい作成方法は、以下の記事を参考にしてみてください。
3.取引所で暗号資産を購入する
X2Y2でNFTを購入するための、暗号資産を取引所で購入します。
取引所に日本円を入金し、暗号資産を購入します。
4.暗号資産をウォレットに送金する
購入した暗号資産を作成した暗号資産ウォレットに送金します。
送金手順は以下の通りです。
- ウォレットアドレスをコピー
- ウォレットアドレスを取引所に登録
- 取引所で送金手続きを行う
取引所で送金先アドレスを入力し、出金申請を行うとウォレットに暗号資産が送金されます。
ウォレットアドレスを誤ったまま送金手続きを行うと、暗号資産がウォレットに着金せず、そのまま失ってしまう恐れがあるので、注意しましょう。
5.X2Y2と暗号資産ウォレットを接続する
X2Y2と暗号資産ウォレットを接続します。
X2Y2の公式サイトにアクセスし、画面右上のウォレットボタンをクリックします。
「MetaMask」を選択し、ウォレットで「署名」をして、ウォレットの接続は完了です。
X2Y2の使い方
X2Y2では、以下の2つの使い方を覚えておきましょう。
順番に解説します。
X2Y2でのNFTの出品・販売方法
画面右上のアイコンをクリックし、「マイアイテム」に進みます。
自分のコレクションページに画面が切り替わるので、出品したいNFTを選択しましょう。
販売方法や販売価格を入力し、ガス代を支払って出品完了です。
X2Y2でのNFTの購入方法
X2Y2でのNFT購入方法は、以下の手順です。
順番に解説します。
1. 購入するNFTを検索する
X2Y2の公式サイトにアクセスし、画面上の検索窓から購入したいNFTを検索しましょう。
購入したいNFTを選択できたら、作品をクリックし、作品ページに移動します。
2. NFT作品を購入する
NFT作品の購入方法は、「今すぐ購入」と「オファー」の2種類があります。
2つの購入方法について、それぞれ詳しく解説します。
今すぐ購入
「今すぐ購入」は、表示されている価格でNFTを今すぐに購入できる方法です。
「今すぐ購入」をクリックし、購入金額とガス代を支払うと購入は完了です。
オファー
「オファー」は、NFTの販売者に購入オファーを送る方法です。
「オファー」をクリックし、「価格」と「有効期限」を入力します。
最後に「購入オファーを出す」をクリックして完了です。
オファーを出す際には、ETHではなくWETHが必要になるので注意しましょう。
X2Y2を利用する際の注意点
X2Y2を利用する際の注意点は以下の3つです。
- ロイヤリティ手数料を支払う必要がある
- 対応しているNFTはイーサリアム(Ethereum)のみ
- ガス代が高額
順番に解説します。
ロイヤリティ手数料を支払う必要がある
X2Y2では、2次流通でNFTを購入する際にロイヤリティ手数料が発生します。
ロイヤリティ手数料とは、2時流通でNFTが購入された際に、そのNFTを制作したクリエイターへ支払われる手数料です。
最も取引量が多いNFTマーケットプレイスである「Blur」は、ロイヤリティ手数料0%となっています。
そのため、X2Y2でNFTを購入する場合、Blurで購入するよりも割高になります。
対応しているNFTはイーサリアム(Ethereum)のみ
X2Y2では、イーサリアム(Ethereum)のNFTしか取引できません。
PolygonやSolanaなどのNFTを購入したい場合は、他のNFTマーケットプレイスを利用する必要があります。
現在利用者が増加しているNFTマーケットプレイスの「Magic Eden」であれば、上記の3チェーンに加えて、流行りのビットコイン基盤のNFTも取引できます。
ガス代が高額
X2Y2を利用する際には、ガス代にも注意が必要です。
X2Y2はイーサリアムを基盤にしているため、ガス代が高額になる場合が多いです。
ガス代は日々変動しているため、ガス代を確認してからNFTを購入しましょう。
ガス代は、X2Y2公式サイトの画面右上で確認できます。
X2Y2に関するよくある質問
X2Y2に関するよくある質問は以下の3つです。
- スマートフォンでも利用できますか?
- 日本語に対応していますか?
- OpenSeaへの同時出品は可能ですか?
順番に見ていきます。
スマートフォンでも利用できますか?
X2Y2は、スマートフォンでも利用できます。
Google Chrome等のブラウザからX2Y2にアクセスできます。
しかし、スマートフォンを利用する際には、MetaMaskのスマホアプリをインストールしておく必要があるので注意が必要です。
日本語に対応していますか?
対応しています。
X2Y2の公式サイトにアクセスし、画面右上の「地球マーク」から言語を変更できます。
また、通貨を日本円に変更すると、NFTの価格が日本円で表示されます。
OpenSeaへの同時出品は可能ですか?
X2Y2では、OpenSeaへの同時出品が可能です。
X2Y2でNFTを出品すると、OpenSeaにも同時出品されます。
同時出品は、共有コントラクトを採用しているNFTマーケットプレイスであれば可能です。
しかし、MagicEdenのように独自コントラクトを採用しているNFTマーケットプレイスでは同時出品できないので注意しましょう。
X2Y2のまとめ
本記事では、X2Y2の特徴や使い方、始め方について解説しました。
X2Y2は、取引手数料が低いことで有名なNFTマーケットプレイスです。
リリース時には、OpenSeaユーザーにX2Y2トークンをエアドロップし、大きな注目を集めてユーザーを獲得しました。
しかし、イーサリアム(Ethereum)のみに対応しておらず、ガス代が高額になる場合があるので注意が必要です。
今後は、DAOによる運営や対応ブロックチェーンの増加などを目指しているため、今後の成長に期待です。
参照元:NFT Media