SOMPがイーサリアム活用のカーボンクレジット創出の実証実験、DAO型ガバナンス導入も

SOMPがイーサ活用のカーボンクレジット創出の実証実験

SOMPOホールディングスのデジタル事業子会社であるSOMPO Light Vortex(ソンポライトボルテックス)が、web3基盤を活用したカーボンクレジットの創出および流通基盤の構築に関する実証実験を6月~9月末までの期間実施する。SOMPO Light Vortexが6月15日発表した。

なおこの実証実験は、金融機関向けのソリューションや仮想通貨交換所のインフラ基盤提供に実績のあるGinco(ギンコ)が共同で実施。またクレジットを算出するためのデータ提供に関する外部の協力パートナーとしてスマートグリーンエネルギー社を迎え入れるため、現在協議を行っているとのことだ。

SOMPO Light Vortexらは今回の実証実験について、ネットゼロを含む脱炭素社会の実現に向けた課題解決と、デジタル技術としてWeb3の実践的知見を蓄積することを目的に実施するとしており、事業化を見据えた技術面・運用面での課題把握と実践的知見の収集を行うとのことだ。

発表によるとこの実証実験では、カーボンクレジットの創出と流通・取引に不可欠な透明性と永続性を担保するため、パブリックブロックチェーンを活用するという。

またパブリックブロックチェーンとしてイーサリアム(Ethereum)を採用し、カーボンクレジットを発行する際の炭素削減証明書や、カーボンクレジット購入とオフセット処理の実施証明書として、同チェーン上にNFTを発行するとのこと。

さらに各種証明プロセスにおける透明性と分散性を担保するため、DAO型のガバナンスモデルを導入し、同モデルの実現可能性の検証も行うとのことだ。

SOMPO Light Vortexはこの実証実験により、炭素排出量削減アクションによって生み出される「環境価値」を可視化し、そのアクセシビリティを高めることで、より多くの個人と企業が環境保全活動に関与できる社会を目指すと伝えている。

なお今回の実証実験は、ブロックチェーン技術とデジタルアセットを用いた経済的インセンティブを活用し、長期的に世界規模の環境問題や社会問題を解決しようとする「ReFi(Regenerative Finance(再生金融)」領域の取り組みになるとのことだ。

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参考:SOMPO Light VortexGinco
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Sansert-Sangsakawrat

参照元:ニュース – あたらしい経済

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