【0N1 Forceとは】不遇から復活した元祖・横顔アニメ系プロジェクトを解説!!
現在、さまざまな「横顔デザイン」を基調としたPFP系(プロフィール・ピクチャー)NFTプロジェクトが台頭しています。その先駆けとされているのが、0N1 Force(オニフォース)です。
0N1 Forceは、2021年8月に一般販売が開始されました。2021年を代表するNFTプロジェクトとして発売前から大きな話題となりました。
0N1 Forceの特徴は、洗練されたアニメテイストのデザインです。PFPとして活用したりコレクションしたり、どのように保有するにしても、0N1 Forceのデザインはコレクターを刺激する力があり、他のプロジェクトと一線を画す作品と高く評価する声もあります。
今では横顔アニメ系PFP(Profile Picture、SNSのアイコンのこと)は多数あり、その元祖として広く認知される「0N1Force」、かつては、「終わった」プロジェクトとも言われたこともあります。
しかし、その後、復活を遂げ、現在フロアプライスは1.6ETHとなっています。販売価格は0.0779ETHだったので、実に約20倍に成長しています。この記事では0N1Forceがどんなプロジェクトなのか、詳しく解説します。
今回は0N1 Forceに関する詳細や、特徴、購入方法などについても解説します。
ぜひ今回の内容を参考にしていただき、0N1 Forceをコレクションできるようにしておきましょう。
0N1 Forceとは
0N1 Force(オニフォース)とは、アニメーションテイストにデザインされた総発行枚数7,777体のNFTコレクションです。
2021年8月19日に初期販売価格0.0779ETHで販売され5分で完売となりました。ここから横顔アニメ系PFPがブームとなり、約半年後の2022年1月のAZUKIの販売にまで繋がっていきます。
プログラミングシステムにより、世界で唯一のコレクションを自動生成してくれるジェネラティブアートと呼ばれる仕組みを活用して制作されています。デザインや世界観の作り込みのクオリティが高いNFTが特徴です。
今年4月には、公式日本コミュニティ開設。アニメーション文化を得意とする日本をベースに、アジア地域を含めた世界進出を展開しています。
<執筆参照:https://zenism.jp/nft/0n1-force/2021/09/04/>
概要
0N1 Force(オニフォース)は、横顔のアニメーションデザインが特徴的な、ジェネレーティブアートのNFTプロジェクトとして、販売開始前から注目は高まっていました。
2021年8月19日(木)に販売されたのち、わずか5分足らずで完売にいたった大人気シリーズ。2023年5月17日時点までに、累計で約75,580ETH(約186億円)の取引が行われているNFTプロジェクトです。
世界的な注目を集めていて、スポーツ観戦の新しい観戦スタイルを提示するParadigm Sportsや、アメリカの音楽家であるスティーヴ・アオキなどの世界のトップシーンで活躍する一流とコラボレーションしています。また、0N1 ForceのNFTを保有することで、Disccordコミュニティへの参加や、独自メタバース「0N1VERSE」の実用性が高まっていく可能性がある点も魅力の1つといえるでしょう。
なお、2023年4月23日(日)には、0N1 Forceの公式日本コミュニティ設立による新体制に際し、代官山にて記念イベントを開催。アジア圏内でも大きな盛り上がりを見せています。
<執筆参照:https://techable.jp/archives/204082>
創業者
0N1 Force(オニフォース)の創業者は以下のとおりです。
- プロジェクトマネージャー:JR(元中学校の美術教師・芸術家)
- ディスコード・コミュニティマネージャー:LinkedEm
- クリエーター兼アートワーク・リードアーティスト:IMCMPLX
- 各種NFTプロジェクトリーダー:Strawberry
- 技術者:CryptoSpaces
元々ClubhouseのNFTチャネルでも人気を博していたIMCMPLXを召集したり、各種NFTのプロジェクトリーダーを歴任してきたStrawberryに声をかけたり、各分野の一流を集めて誕生しています。有名クリエイター達の名前に違わぬ、完成度を誇っているといえそうです。
<執筆参照:https://www.kraken.com/ja-jp/learn/what-is-0n1-force-nft>
ロードマップ
0N1 Forceのストーリーラインは、皇帝の死後に後継者が決まらない世界で、7,777体のキャラクターが3つの部族に分裂し、権力の奪い合いを展開するという混沌とした世の中を描いています。このプロジェクトのバックグラウンドとなる世界観は公式サイトで紹介されており、NFTに描かれているキャラクターたちはETHEREAL ENCLAVEという世界に住んでいます。かつては平和で繁栄していたこの地は、皇帝の死後に崩壊の道を歩み始めました。このNFTプロジェクトの目的は、崩壊する世界を背景にキャラクターたちが織りなす様々なストーリーを描くことと言えるでしょう。
運営側である0N1 Forceとしては、RPGやオフラインによる各種コラボイベントを実施して、今以上の認知獲得を目指しています。最終的には、映画業界やゲーム業界、漫画業界などのプラットフォームをまたいで活躍するような、世界的人気キャラクターとしてのポジションを志向しているようです。
スーパーマリオや、ポケットモンスター、スラムダンクなどのような、日本が得意とするアニメーションキャラクターによる世界的規模のIP(知的財産)に発展するかもしれません。
0N1 Forceの特徴
0N1 Forceは2021年8月に、イーサリアムブロックチェーン上にローンチ。0N1 ForceプロジェクトのNFTを新規発行するためのミント価格は 0.07777 ETH(当時のレートでMAX約250ドルほど)でした。
0N1 Forceのキャラクターには、いくつかのレア度も設定されており、レベルに応じて値段も変動します。また、0N1 Force NFTの保有オーナーには、グッズ販売やロゴとして活用できる知的財産権も付与されます。
今後、0N1 Forceが世界的に人気を広げていくことで、NFTとしての価値が上がるほか、グッズ販売などにもよい影響が出るといえるでしょう。
キャラクタータイプ
7,777枚の画像は4つのタイプに分けられています。いわばコモン、アンコモン、レア、スーパーレアというような分類と言っていいでしょう。
作り込まれた、キャラクタータイプをさらに詳しく紹介します。
YOK-A1(ヨウカイ)
いわばコモンにあたる最も数の多いタイプがこのYOK-A1です。背景が単色であるのが特徴で、全体の68%がこのタイプです。
B4K3M0-N0(バケモノ)
全体の27%にあたるのがこのB4K3M0-N0タイプです。背景にスモークがあったり、マスク、また肩にサブキャラクターであるr0n1(ロニ、小鬼)が乗っているといった特徴があります。
ON1(オニ)
全体の5%、レアにあたるのがこの0N1タイプです。バックグラウンドにはスモークや文字、マスクや角などが特徴です。このタイプはこの世界においてリーダーとして設定されています。
K4M-1(カミ)
7体しかいないいわばスーパーレアがこのK4M-1タイプです。他のキャラクターと違い右向きになっています。皇帝の下に仕えるキャラクターと公式サイトで説明されています。
0N1 Forceの機能
この0N1Forceコレクションは単にNFTが発売されてOpen Seaで取引ができるというだけではなく、そのコレクションを運営するための様々な機能を持っていることが特長です。
その機能の例として0N1Frameを紹介します。これはNFTの詐欺・盗難を防ぐための機能です。
多くのDiscordにおいてトークン認証機能によりロールが付与されます。つまりトークン認証サイトにアクセスし、ウォレットを繋ぐことでそのNFTを保有していることが証明されホルダーロールがなどが付与される機能です。
これにはひとつの問題があります。それはNFTを保有する上でメインウォレット/保管ウォレットのようにウォレットの分散が推奨されるにも関わらず、この認証機能のためには大事なNFTが入っているウォレットを接続しなければならない、ということです。認証サイトを装った詐欺サイトなどに接続してしまい、保管ウォレット内のNFTをすべて盗まれるという詐欺被害が世界中であとを絶ちません。
0N1Frameはこのような詐欺を防止するための機能です。
具体的には、メインのNFTを持っているウォレットは0N1Force公式サイトで「Recall(呼び戻し)」を行うとそのNFTに紐づくFrame(鎧)NFTが自動的に受け取れます。
例えばAさんが持っている0N1ForceNFTをBさんが新しくOpen Seaなどで購入した後に、BさんがRecallを行うとAさんが保有していたFrameNFTが自動的にBさんのウォレットに転送される、という仕組みです。
0N1Forceでのウォレット認証はこのFrameNFTでも行えるため、FrameNFTを普段使いのウォレットに入れておき、メインのNFTは保管用ウォレットに保存しておけば、仮にFrameNFTが盗まれても問題がありません。なぜならメインNFTがあるので、FrameNFTを呼び戻すことが出来るからです。
0N1 Forceの数奇な歴史
2021年8月に発売され、一躍大人気になったコレクション。しかし、その人気が継続してきたわけではありません。
一時的な人気の低下はOpen Seaにおける取引のグラフからはっきりと読み取れます。販売直後、2021年8月には週間の取引量が3,498ETH、平均取引価格は6ETHを超えていました。
しかし、1年後の2022年8月には平均取引価格は0.2ETH程度になってしまいます。
これは運営側がコミュニティの意見を聞かず独自の判断で運営していたことなどが要因とされています。
※経緯については創業メンバーの一人であるIMCMPLX氏、現CEOスターローディ氏、日本コミュニティ代表Nori氏の鼎談記事を参照。
「コミュニティがCEOを選ぶ時代」 Web3アクセラレーター0N1 FORCE (Forbes JAPAN)
しかし根強いファンがおり、常に人気の復活が予想されていたコレクションでもありました。
このコレクションの復活の契機になったのは2023年2月に行われた投資家グループによる買収です。買収というと日本で敵対的買収が思い起こされますが、このコレクションにおいては、安定的な資本の上にコレクションを運営できるということになり、結果としては非常に良い買収であったと言えます。
買収したのはブロックチェーン投資企業Old Fashion Research(OFR)を中心とする投資家グループと公表されています。
買収を発表する公式ツイート
これに伴い、過去にコレクションのモデレーター(コミュニティの支援役)を務めていたスターローディがCEOに就任します。長らくモデレーターを務め、コレクションが不人気な時期にも根気強く運営とコミュニティの間に立って調整を行ってきた氏のCEO就任は好意的に受け止められます。
結果として2022年8月には0.2ETH台まで落ち込んだ平均取引価格が買収直後には1.5ETH台まで復活します。
日本との強い関係性
0N1Forceは日本のアニメからも影響を受けているため日本とは強い関係があります。まず2022年2月に日本で0N1Forceを愛する人達がNAGOMIというコミュニティを立ち上げました。これは0N1Forceと日本を繋げ、日本のアートを海外に広めていくための試みです。NFT界隈においてはオニコンラジオで知られるオニちゃん氏やNFTに関する翻訳業を行っているTet氏、現0N1Force日本コミュニティ代表のNori氏などが中心となって立ち上げられました。
(Tet氏のブログにて日本コミュニティNAGOMIの経緯が紹介されています)
まずは0N1Forceをテーマにしたファンアートが多数発表され、その後にそれらのファンアートを展示するイベントも開催されました。
結果として0N1Forceの日本コミュニティが立ち上げられることに繋がっています。
0N1 Forceについてのまとめ
NFTプロジェクトの中には、発売直後には人気になったものの、時間が経つにつれ活気が無くなり、結果として取引価格がほぼ無くなってしまっているものが多数存在します。0N1Forceも一時期はそのようなプロジェクトと同様、ほぼ終わったコレクションとして認識していた人も少なく有りません。しかしスターローディ氏を代表する運営者が辛抱強くコミュニティとともに運営してきたことによって0N1Forceは見事な復活を遂げました。今後はアニメ化、ゲーム化といった様々な展開も予想されます。0N1Forceプロジェクトには注目する理由が十分にあると考えられます。
なお、0N1 Forceの価格面は以下の通りです。
販売時期:2021年8月18日(木)
販売個数:7,777
2023年5月31日時点の販売価格:1.6633ETH
2023年5月31日現在のフロア価格:1.748ETH
Discordの参加者数:2,050人(0N1Forceの公式Discord)
Twitterフォロワー数:92,194人(0n1Forceの公式Twitter)
0N1 Forceの購入方法
0N1 Forceの購入方法は、以下手順の通りです。
- 仮想通貨取引所のアカウント作成
- 仮想通貨取引所でイーサリアムを購入
- MetaMaskのアカウント作成
- MetaMaskへイーサリアムを送金
- OpenSeaとMetaMaskを接続
- OpenSea内の0N1 Force公式ページより購入
本記事では、6番以降の手順を紹介いたします。
▼1~5までの詳しい手順はこちらから