イーサリアムの一大イベント「マージ(The Merge)」前にETH投資家が準備すべきこと
どうも墨汁うまい(@bokujyuumai)です。イーサリアムはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)であるイーサリアム2.0に完全移行するための「マージ(The Merge)」を正式に発表、9月15日前後に実施を予定しています。
本稿ではイーサリアム投資家やバリデータ、DeFiやNFTアートなどのユーザーが9月のマージに向けてするべき準備について分かりやすく解説を行います。
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イーサリアムのマージでする準備
まずイーサリアムのマージ(The Merge)ですべきことは、自分がどのようにしてイーサリアムエコシステムに携わっているかで変わるという点に注意が必要です。
主に対応が必要なユーザー別で見ると以下の6つに分けることができるでしょう。
①:ETH保有者
②:ステーキングサービス利用者
③:バリデータ
④:マイナー
⑤:ノード
⑥:DeFiやNFTユーザー
①の保有者はイーサリアム取引所及びメタマスク(Metamask)などのウォレットサービス提供者が対応を行うため、特に対応をする必要はありません。
一方でマージ時にイーサリアムをコピーしてプルーフ・オブ・ワーク(PoW)を継続させるイーサリアムPoW(ETHW)のフォークコインが欲しい場合は、ウォレット保管または対応を表明している仮想通貨取引所に入金しておくといいでしょう。
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ETH2ステーキングサービス利用者
またイーサリアム2.0ではETHをステーキングすることでネットワークに参加することができ、報酬を得ることができます。このステーキングをライドファイナンス(Lido Finance)やバイナンスなどの仮想通貨取引所を介してステーキングしている場合も特に対応をする必要はありません。
もしライドファイナンスやロケットプールなの流動性ステーキング(Liquid Staking)で「ノードオペレーター」として報酬を得ている場合、各自のクライアントアップデートが必要となる場合があるため、各プロジェクトの最新の発表を確認しておきましょう。
stETHやrETHを保有していたり、仮想通貨取引所を介している場合には気にする必要はありません。
32ETHをステーキングしているバリデータは注意
対してイーサリアムファンデーションのローンチパッドを介して32ETHをステーキングしている場合、ETH1及びETH2クライアントのアップデートを事前にしておく必要があります。
ETH2のプリズム(Prysm)やライトハウス(Lighthouse)、テク(Teku)、ニンバス(Nimbus)はマージのTTD(最終合計難易度)を含む最新版を既に公開しているため、9月6日のベラトリクス(Beallatrix)ハードフォークまでに最新版アップデートをする必要があります。
またゲス(Geth)などのETH1はETH1エンジンへとマージで生まれ変わるため、エンドポイントの準備としてゲスをアップデートする必要があります。イーサリアム2.0クライアントをアップデートしない場合、最悪のシナリオではオフラインペナルティ及びスラッシュされる可能性があるため、必ず事前に対応しておきましょう。
ETH2速報:イーサリアム2.0クライアントはThe Merge(マージ)のTTDと9月6日のBeallatrixフォークを含む最新版を公開。
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) August 22, 2022
全バリデータは9月6日までにアップデートをおこなってください。
Prysm→https://t.co/Q5wKxyCVyR
Teku→https://t.co/oT8THt2ioM
Lighthouse→https://t.co/oT8THt2ioM#仮想通貨
またマージ後にはETHで支払われるガスの報酬体系がマイナーからバリデータへ移行されるため、バリデータ報酬受取(Fee Recipient)の設定が必要になります。この設定をしない場合、ブロック提案時の基本手数料(Base Fee)報酬がバーンされてしまうため、事前に設定しておきましょう。
マイナーは事前ペイアウトの設定を確認
マージ後にはイーサリアムマイニングは正式に廃止されてしまい、ETHをマイニングできなくなります。これに伴い一部のマイニングプールではマイニング報酬で付与されたETHを維持できないと発表しているのです。
そのため事前にペイアウトを行うか、9月3日までに出金先を設定しなければマイニングプールにETHを没収されてしまう可能性があるということです。そのため事前に払い出しをしておく必要があるので注意してください。
出典:Antpool - マージ後のETH保管をできないという発表
イーサリアムノード
イーサリアムノードはバリデータと異なりペナルティはありませんが、ネットワークを安定させるために事前にクライアントをアップデートしておきましょう。
またマージ後にはイーサリアムはコンセンサスレイヤーのETH2であるビーコンチェーン(Beacon Chain)と実行レイヤーであるETH1エンジンでイーサリアムネットワークを構成します。このことからETH1エンジンのみだけでなく、ETH2のビーコンノードも重要となるため2つのノードを建てることを推奨されています。
DeFiやNFTユーザー
ユニスワップやカーブファイナンスなどのDeFiユーザーやNFTコレクターもETH投資家と同じように特に対応をする必要はありません。ですがDeFiユーザーだけはもしイーサリアムのコピーコインであるETHWが欲しい場合、コンパウンド(Compound)やアーベ(Aave)などのレンディングコントラクトから引出しをしていると得ることができるため、事前に引出しをしておくといいでしょう。
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