米大統領選が近づき、しばらく気迷い相場か。 米ドル/円は、引き続きレンジトレードで!

■トランプ大統領の容態への懸念が後退 トランプ米大統領が、先週末、日本時間10月2日(金)の朝方に、新型コロナウイルスに感染したことが判明しました。
【参考記事】
●トランプ米大統領コロナ感染で、大統領選はバイデン有利? 為替は大統領選で動き出す(10月5日、西原宏一&大橋ひろこ)
 市場が動揺した時期が一時的にありましたが、週末の間、病院に入院したものの、週明け早々(日本時間10月6日の朝)に、たった4日間で退院。容態への懸念が後退したことから、市場にも落ち着きが見えてきました。
■クロス円は急落のあと、下げ止まって上昇へ ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円などの、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)のチャートを見てみると、いったん急落したあと、下げ止まりから調整で上昇してきました。
ユーロ/円 日足(出所:TradingView)
英ポンド/円 日足(出所:TradingView)
豪ドル/円 日足(出所:TradingView)
 通貨ペアにもよりますが、大体、下落した値幅の半分程度は戻してきている感じです。とりあえず、下げて上げて一服、というところではないでしょうか。
■米ドル/円は、下落した値幅を全戻しして106円台へ 米ドル/円の場合は、もっと極端で、105円台後半から105.00円割れまで下落したのですが、その後、下落した分を全部戻して、昨日、10月7日(水)のNY市場では、106円台前半まで買い戻されています。
米ドル/円 日足(出所:TradingView)
■ここからしばらくは、気迷い相場か さて、ここからですが、しばらく気迷い相場になってくるのではないかと考えています。
 そう考える理由ですが、とても単純で、米大統領選が近づいてきているからです。米大統領選は、11月3日(火)が一般投票日ですので、残り1カ月を切ってきました。
【参考記事】
●米大統領選とは? 制度のしくみや特徴、米ドルなどの為替相場や株価への影響を解説
 トランプ米大統領が勝利したときは、これまでと大きく変わるわけではないので、市場は比較的、好意的に捉えるのではないかと思います。
今井氏は、米大統領選でトランプ米大統領が勝利した場合、市場は比較的、好意的に捉えるのではないかと予想している (C)Chip Somodevilla/Getty Images News
 しかし、バイデン候補が勝利した場合に、どういう反応になるのか…

参照元:ザイFX! 今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です