【Twitter乗っ取り事件】主犯格の「17歳少年」逮捕|米司法省は3人を訴追
Twitter(ツイッター)で今月中旬に発生した「大規模なアカウント乗っ取り事件」で、合計3人の個人が起訴され、首謀者である17歳の少年が逮捕されたことが明らかになりました。今回起訴された3人の容疑者は、全員20歳前後の若者だと報告されています。
こちらから読む:JCBA×JVCEA、”税制改正に関する要望書”を作成「暗号資産」関連ニュース
主犯格の17歳男性は「30件の重罪」で起訴
Twitter(ツイッター)では2020年7月15日に大規模な”アカウント乗っ取り事件”が発生しており、世界的に有名な企業や著名人の公式アカウントを使用した「暗号資産のギブアウェイ詐欺」が行われていました。Twitterは事件発生後すぐにこの問題に対処しましたが、結果的に100以上のアカウントが攻撃の被害を受け、約1,200万相当の暗号資産が騙し取られたと報告されています。
今回の報道では「事件に関わった合計3人の個人が起訴されたこと」や「首謀者である17歳の少年が逮捕されたこと」などが報告されており、事件関係者の詳細なども明らかにされています。
ハッキング事件の主犯格はアメリカ・フロリダ州に住む17歳の男Graham Ivan Clark(グレアム・アイバン・クラーク)容疑者で”30件の重罪”に問われているとされています。クーラク容疑者は『アカウントにハッキングしただけでなく、アカウント所有者になりすましてメッセージを投稿し、総額約10万ドル(約1,050万円)相当のビットコインを送金するよう仕向けた』とされています。
高校を卒業したばかりであるクラーク容疑者は、連邦法ではなくフロリダ州法に基づいて”成人”として訴追されるとのことで『フロリダ州法を適用することによって、金融犯罪で未成年者を成人の扱いで訴追する柔軟性が高まる』と説明されています。
事件に関わったとされる残りの2人は、イギリス国籍19歳のMason Sheppard(メイソン・シェパード)容疑者と、フロリダ州オーランド在住22歳のNima Fazeli(ニマ・ファゼリ)容疑者であり、Mason Sheppard容疑者は「電子詐欺・マネーロンダリング・コンピュータへの不正アクセス」などの罪で、Nima Fazeli容疑者は「コンピュータへの不正アクセスを幇助した罪」で起訴されたと報告されています。
今回の事件では、内国歳入庁(IRS)の調査官がブロックチェーン上に記録されたビットコインの取引履歴を分析したことによって、2人のハッカーが特定されたと報告されています。また、捜査にはブロックチェーン分析企業である「CipherTrace(サイファートレース)」も協力したとのことです。
こちらの記事も合わせてどうぞ