日経平均の上昇は、そろそろ9合目! 「株高・円安」の相関は戻りつつあるか
2020-05-28
NYダウ 日足(出所:Trading View)
そこで改めて、自分が持っていた基本的な考えについて、話をしてみようと思います。
■大崩れした相場が回復していくと考えた理由は? 新型コロナウイルスが中国で広がっているときは、正直、私も対岸の火事のような感覚で、少しぼーっとしていました。しかし、これが他の国で広がったら大変なことになるかもしれないな、という程度の問題意識は持っていました。
そして、イタリアで感染が広がり始めたときに、これはまずいと思うようになりました。その後、相場は大崩れしたのですが、大崩れした当初は、これはもっと崩れるかもしれないと思っていました。
【参考記事】
●新型肺炎は中国の問題から世界的な問題へ。米ドル/円は105円程度まで下落の可能性も(2月28日、今井雅人)
●これは、リーマンショック以上の危機!! 世界的な米ドル不足で米ドル全面高に(3月19日、今井雅人)
ただ、元来、へそ曲がりな私は、市場に悲観論が広がって週刊誌などでも特集が組まれるようになってくると、逆に、もう下がらないのではないかと思うようになりました。
そのころから、今後、株式市場が回復していくのではないかと考え始めたわけです。
■日経平均の上昇は、そろそろ9合目ぐらい!? 私が考えていることは、とても単純でした。
まず、経済活動が世界中で再開されていけば、今まであった不安感が払しょくされるので、基本的には株式市場も上昇していくであろう。さらに、各国とも、これまでにない異例の財政出動、あるいは金融緩和をしているので、その効果はある程度、出てくるだろう。
ただし、今後も、当面はソーシャルディスタンスを守るなどの、一定の制限の下での経済活動を強いられるわけですから、コロナ以前のところにまで回復するのは、なかなか難しいのではないだろうか。
こういう認識です。
基本的に、その認識は変わっていません。日経平均も、2万1000円を超え、2万2000円に迫ろうとしています。そろそろ山登りでいえば、9合目ぐらいに差し掛かっているのではないかという感覚です。
【参考記事】
●ある程度の反発終われば株は弱気相場へ。米ドルは現状の高値水準でレンジ形成か(3月26日、今井雅人)
日経平均 日足(出所:Trading View)
さて、ここからは、為替相場の話に移ります…