ブレグジット絡みの英ポンド上昇は終了か。 いずれ下落と見てショートポジション構築へ
2019-10-25
【参考記事】
●米中部分合意で米ドル/円に110円の可能性。でも、リスクオンの円安基調は期間限定!?(10月18日、今井雅人)
英国のジョンソン首相は、10月末に迫っていたEU(欧州連合)離脱の期限を、来年(2020年)の1月まで延ばすことをEUに申請しました。
10月末の離脱にあれだけこだわっていましたが、結局どうすることもできず、離脱申請書に自身の署名をしないという最後の抵抗を見せてはいますが、議会の決定した延期法案に従わざるを得なくなったということです。
ジョンソン首相は10月末に迫っていたEU離脱期限を来年(2020年)1月まで延期することをEUに申請。離脱申請書に自身の署名をしないという最後の抵抗は見せているが… (C)Justin Sullivan/Getty Images
EU側も、合意なき離脱は避けたいというのが本音で、この申請は認められると思います。
さらにジョンソン首相は、12月に解散総選挙を行い、国民にEU離脱の是非を問う意向を示していますが、これも議会の承認が必要なので、どうなっていくか、よくわからない状態です。まったく、この国の混乱ぶりには呆れるばかりです。
■EU離脱延期ほぼ確定的で、英ポンド上昇も終了か 英ポンド/米ドルは、一時1.30ドル台まで上昇しましたが、離脱の延期がほぼ確定的になった現在、1.28ドル台ですので、もうこの材料での英ポンドの上昇は終わったと見るべきではないかと思います。
したがって、いずれまた、ずるずると下落する局面が来るのではないかと考えています。
英ポンド/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 日足)
米中の貿易交渉も…