ポンド/円は150円近辺まで下落余地あり! EU離脱問題で揺れる英国と欧州に注目!

■円高・株安を基本認識としたトレード戦略 前回までのコラムの中で、中国経済の問題、原油安の影響、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による官製相場の終焉などを背景に、円高・株安になるという見通しを、一貫して説明してきたと思います。
【参考記事】
●中国景気減速による試練はまだまだ続く!もみ合いのあとはジリジリと円高・株安へ(2月18日、今井雅人)
●マイナス金利導入はなぜタイミングが悪かった?介入がもしあれば絶好の売り場(2月12日、今井雅人)
 そういう状況認識のもと、2016年に入ってからは、円高・株安を基本認識としてトレード戦略を練ってきました。
 具体的に言うと、日本株の売り・円買いというのを基本としながら、スピードが速すぎるときは、少しだけ逆に張ってみるというプランです。
■ユーロ/円の売りで、それなりの利益を出せた 為替相場としては、米ドル/円、ユーロ/円のどちらかで取引をしてきましたが、ここ1週間(2月18日~)は、ユーロ/円のショートを続けてきました。
 正直、この1週間は少しもみ合いになるかもしれないと感じていましたが、結果的には全体的に円高になったので、それなりの利益を出すことはできました。
ユーロ/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 4時間足)
 ただ、この先、一気に円高に向かうというイメージではないので、いったん手仕舞いをして、また売りのチャンスを待つという姿勢で相場を見ています。
■英ポンドの下落には手が出せなかった… ところで、ここ最近の動きを見ていると、米ドル/円やユーロ/円よりも、はるかに下落傾向が鮮明な通貨ペアがありました。
 英ポンド/円です。
英ポンド/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 4時間足)
 残念ながら、これには手が出ませんでした。
■6月にはEU離脱を問う二者択一の国民投票実施 英国では今年(2016年)、重要なイベントが予定されています。
 それは、6月23日(木)に実施されるEU(欧州連合)に残るかどうかを問う国民投票です。
 国民投票の質問は、「英国はEUのメンバーに留まるべきか、EUから離脱すべきか」の二者択一。
 キャメロン英首相は、「改革後のEUに留まることで、英国はより安全で、より強靭で、より豊かになり、離脱すれば経済や安全保障にとって脅威になる」と国民に残留への支持を訴えています。
 しかし、状況はそれほど単純ではない…

参照元:ザイFX! 今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

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