米中貿易戦争は米ドル高を招く結果に!? トレードはスワップも稼げる米ドル買いで!

■市場は一時的に安定期に入っているが… 前回のコラムでもお話したとおり、米中貿易交渉の行方は、依然として不透明ではあるものの、当面は様子見ということで、市場は一時的に安定期に入っています。
【参考記事】
●米中の関税合戦は世界経済にマイナス! 米ドル/円とクロス円はショート戦略で(5月16日、今井雅人)
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
 しかし、これはあくまでも一時的。6月に入ってくると、再びこの材料で、市場が動き出す可能性が高いと、私は考えています。
■欧州議会選挙のここに注目! さて、そこで、その他の材料を考えてみます。
 まず、今月(5月)23日(木)から26日(日)にかけて、欧州議会選挙が開催されます。EU(欧州連合)に懐疑的な政党が、どこまで議席数を伸ばすのかという点が、最大の注目点です。
 今のところの見方としては、EU懐疑派の政党は議席数を伸ばす見込みですが、過半数の議席獲得には至らない公算が高いというのが大勢です。
 それと、イタリアの極右政党「同盟」を核とした、極右会派再編の動きが出てくるのかが注目されています。
 2019年後半には、EU首脳人事が注目されます。今回の選挙の結果が、人事に影響を及ぼす可能性があるので、その意味においても、今回の議会選挙は注目度が高いということです。
 EU懐疑派が大きく議席を伸ばすような事態になれば、EUに対する信頼感が低下し、ユーロは下落する可能性が高いと考えています。
ユーロ/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
ユーロ/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
■トランプ大統領の来日に警戒!? 次に、5月25日(土)から28日(火)にかけては、米国のトランプ大統領が国賓として日本を訪問します。
 今回は、ゴルフに行ったり、相撲観戦をしたり、あるいは炉辺焼きで食事をしたりと、接待旅行のような様相です。さらには、共同声明も出さないという異例の状況であるので、貿易問題などに深く踏み込まない可能性は高いと思います。
 ただ、24日(金)にUSTR(米通商代表部)のライトハイザー代表が来日することに加え、なにせあのトランプ米大統領ですから、どんなサプライズがあるかもわかりません。彼の発言にも、十分、注意をしておきたいと思います。
トランプ米大統領は5月25日(土)~28日(火)の日程で国賓として来日する。今回は共同声明も出さない接待旅行のような様相だが、トランプ大統領だけにどんなサプライズがあるかもわからず、注意しておきたいというのが今井氏の見解。写真は2017年の日米首脳会談後に行われた記者会見時のもの (C)Chip Somodevilla/Getty Images
 3番目は…

参照元:ザイFX! 今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

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