米中貿易摩擦再燃で米国株は調整入り…。 NYダウ続落なら、米ドル/円は105円方向へ

■トランプ砲炸裂! マーケットはリスクオフに 異例の10連休という長期休暇となった、日本のゴールデンウィーク明けのマーケットは、新元号「令和」のスタートということで「株高・円安」相場が期待されていました。
 本邦機関投資家も、ゴールデンウィークの休暇中であるにも関わらず、米ドル/円での米ドル買いを海外マーケットで手当しているというウワサも流れていました。
 ところが、ゴールデンウィークの最終日、5月6日(月)日本時間未明、トランプ大統領のツイートにより、マーケットは一気にリスクオフ相場に突入しました。
【参考記事】
●トランプ砲で米ドル/円は窓開けスタート! 米中交渉決裂なら米国株は総崩れに…!?(5月6日、西原宏一&大橋ひろこ)
トランプ氏、対中関税25%に引き上げ表明 貿易戦争激化も
トランプ米大統領は5日、中国の知的財産権侵害などを理由に2000億ドル分の同国製品に課す関税を、10日から現在の10%から25%に引き上げると表明した。
出所:日経新聞
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
 「ブレグジット(英国のEU離脱)」に関しては、金融マーケットを一変させる最重要イベントというヘッドラインが躍るわりには、実際の為替マーケットのボラティリティは高まらずということで、英ポンドは小動き。
英ポンド/米ドル 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 日足)
 一方、米中貿易協議は楽観視する報道が多く、トランプ大統領自身も「(対中交渉は)早晩合意に至る」などと発言していたわりに、具体的な進展が見えないことを個人的には懸念していましたが、いきなり大統領が豹変するという結末に。
 このトランプ大統領の対中関税引き上げ発言で、市場心理が急速に悪化。
 結果、リスクアセットは一気に売りに転じ、先週(4月29日~)まで高値を追っていた米国株は、いきなり急落。
 リスクオフマーケットで、米ドル/円、そして、オセアニア通貨を中心にクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も大幅下落しました。
世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
 今週の「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」でも…

参照元:ザイFX! 西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

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