英・合意なき離脱の可能性は、ほぼ消滅。 円売り需要を背景に米ドル/円は115円へ!
2019-03-14
今週(3月11日~)の注目は、なんといってもブレグジット(英国のEU離脱)に絡む英ポンドの動向。
なぜなら、「英ポンドの運命を握る3日間」を控えていたためです。
【参考記事】
●英ポンドの運命を握る3日間! 採決次第で方向性が決まる!? 米ドル/円は当面底堅そう(3月11日、西原宏一&大橋ひろこ)
まず、3月12日(火)にメイ英首相のEU(欧州連合)離脱修正案の採決。
これはすでに否決されましたので、3月13日(水)にノーディールブレグジット(合意なきEU離脱)の是非を問う採決へと進みます。
■ノーディールブレグジットは否決されるも… そして、本稿を執筆している日本時間3月14日(木)未明、ノーディールブレグジットが否決されました。
ここでは、超党派による修正案での採決が行われ、どのような状況においても「ノーディールブレグジット」は拒否するということで、312対308で否決。
ギリギリですが、これでノーディールブレグジットの可能性は、ほぼ消滅しました。
よって、英ポンドの暴落の可能性は、かなり低くなったことになります。
しかし、メイ首相が自身のEU離脱案の3回目の採決を準備していると、英紙タイムズが報道。
これに、反応してマーケットでは、一度急落していたユーロ/英ポンドの買い戻しが活発化。逆に、英ポンド/米ドルは反落しました。
ユーロ/英ポンド 30分足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/英ポンド 30分足)
英ポンド/米ドル 30分足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 30分足)
「ノーディールブレグジット」は否決されたので、次は「離脱延期をEUに申請したいか?」について、3月14日(木)に採決が行われる予定です。
ある意味、ボールはEUの手に。
引き続き、ブレグジットの行方が混沌としている、英ポンドの動向には注目。
一方、米ドル/円は…