米中間選挙後の米国株は下落トレンドに。 米ドル/円の上値は115円レベルで限定的か
2018-11-15
【参考記事】
●予想どおりの米中間選挙後、米国株急騰! Brexit楽観報道で英ポンドの反発に要警戒(11月8日、西原宏一)
では、ここで前回のコラムで注目していた、米中間選挙前後の米国株の動きを確認してみます。以下は、NYダウの日足チャートです。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
NYダウの値動きを確認すると、10月3日(水)に2万6951ドルの高値に到達した後、米中間選挙を目前にしてヘッジファンドの思惑どおり急落。
【参考記事】
●米国株急落はヘッジファンドの思惑どおり!米中間選挙のシナリオと相場の反応を予想(11月1日、西原宏一)
そして、米中間選挙が実施される1週間前から利益確定の株の買い戻しが入り始めます。しかし、米中間選挙後の反発も短命で、結局、NYダウは、再び下落トレンドに回帰しています。
■米国株をけん引していたアップルも反落 この米国株の動きをけん引したのが、アップルです。
過去数年、米国株を押し上げてきたのは、GAFA(※)を中心としたハイテク株。
(※編集部注:「GAFA」とは、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの頭文字)
しかし、ケンブリッジ・アナリティカの問題で失速したFacebookを筆頭に、Twitter、NVIDIA、テスラと軒並みハイテク株は失速。
【参考記事】
●Facebook株急落で市場に不透明感…。株安・円高継続で、ドル/円は100円の過程(3月22日、西原宏一)
その中で、1社健闘していたのがアップルでした。
ただ、そのアップルも反落へ…。
アップルに顔認証センサーを供給する米ルメンタム・ホールディングスが「大口顧客から出荷を大幅に減らすよう要請を受けた」として、2018年10~12月期の業績見通しを下方修正した。大口顧客はアップルを指すとみられ「iPhone(アイフォーン)」の新モデルの販売不振が警戒された。
出所:日本経済新聞
アップル株 日足(出所:Bloomberg)
米国株の反落につれ、日経平均も上値の重い展開で、本稿執筆時点の日経平均は2万1750円で軟調推移。
呼応して早晩、118円と言われていた米ドル/円相場も、じわじわと上値を切り下げてきている展開です。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ただ、今回は…