205_川畑

今夜の注目材料は? ブログ

今夜の注目材料は?

東京市場のドル/円は、連休前の仲値公示に絡んで113.50円台まで値を上げるも一時的となり、その後は113.20円台まで失速しました。欧米市場に入る前に注目イベントを確認しておきましょう。

7/14(金)
17:00  ノボトニー・オーストリア中銀総裁、講演
18:00  ユーロ圏5月貿易収支
20:00  米JPモルガン・チェース決算
21:00  米シティグループ決算
21:30☆米6月消費者物価指数
21:30☆米6月小売売上高
22:15☆米6月鉱工業生産
22:15  米6月設備稼働率
22:30  カプラン米ダラス連銀総裁、講演
23:00☆米7月ミシガン大消費者信頼感指数・速報
23:00  米5月企業在庫
※☆は特に注目の材料

本日は重要な経済イベントが多数ありますが、その中で最も注目されるのは米6月消費者物価指数です。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が昨日・一昨日の議会証言で「低インフレが続けば利上げ余地は限られる」との見方を示しました。そうした中、インフレ率の伸びが予想(前月比+0.1%、前年比+1.7%、コア・前年比+1.7%)を下回るようならば、年内利上げ期待が一段と後退してドル売りが優勢となる公算です。

また、同時刻に米6月小売売上高も発表されます。個人消費は米国の国内総生産(GDP)の約7割を占めるとされており、こちらも注目です。
 
今日のテクニカル見通し:豪ドル/円 ブログ

今日のテクニカル見通し:豪ドル/円

豪ドル/円相場は、6月に81.50円レベルの底堅さを確認した後は堅調に推移。本日朝に87.90円台まで上昇して2月に付けた年初来高値(88.177円)に迫っています。突破すると2015年12月以来となる高値圏に足を踏み入れることになります。近くに主だった目標値が見当らない事もあり、上値余地が広がる事も考えられます。


(上記豪ドル/円・日足の外貨ネクストネオのチャートは7/14の10:49現在)

○上値目処について
2/16に付けた年初来高値(88.177円)を突破すると、月足の一目均衡表の雲下限(88.728円)が射程入りとなります。このあたりを突破すると、15年12月高値(90.720円)まで主だった目処が見当らないため、90円ちょうどの大台といった心理的節目を試すことが予想されます。

○下値目処について
足元で6日線(87.103円)や日足の一目均衡表の転換線(86.788円)を割り込む事無く推移しており、これらを割るか注目です。現状では84円台に週足の一目均衡表の基準線(84.836円)や200日線(84.115円)を始め多数の目標値があります。下押しが浅い場合はこの辺りで下げ渋る事も考えられます。


○上値目処
88.177円(2/16高値)
88.211円(ボリンジャーバンド+2シグマ)
88.728円(月足の一目均衡表の雲下限)
90.720円(15年12月高値)
91.187円(14年11月高値102.837円-16年6月安値72.339円の下げ幅61.8%戻し)

○下値目処
87.103円(6日線)
86.788円(日足の一目均衡表の転換線)
85.876円(20日線)
85.251円(日足の一目均衡表の基準線)
84.954円(26週線)
84.843円(週足の一目均衡表の転換線)
84.836円(週足の一目均衡表の基準線)
84.671円(月足の一目均衡表の基準線)
84.134円(13週線)
84.115円(200日線)
83.877円(75日線)
83.626円(日足の一目均衡表の雲上限)
82.871円(日足の一目均衡表の雲下限)
82.676円(52週線)
豪ドル/円、リスク・オンの恩恵で年初来高値が視野に ブログ

豪ドル/円、リスク・オンの恩恵で年初来高値が視野に

昨日はドル/円を始め6日移動平均線を割り込むクロス円が相次ぐ中、豪ドル/円は同線を割り込む事無く堅調に推移しました。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が利上げを緩やかに進める方針を示した事に反応した欧米株の全面高が、上昇を後押ししたようです。前日の欧米株高に反応して本日のアジア株が比較的堅調に推移する中、11日に付けた今月高値(87.257円)を突破しており、地合いの強さを感じさせます。

豪州では来週18日のRBA議事録まで主だった経済イベントが予定されていないため、主要国株価の動向が豪ドル/円相場の注目材料となるでしょう。昨日のイエレンFRB議長発言に反応して欧米株の堅調推移が続くようならば、豪ドル/円も上昇基調が続く公算が大きいと見ます。3月以降上値抵抗となっている87.50円レベルを超えると、2月に付けた年初来高値(88.177円)に向けた一段高も考えられます。 
今夜の注目材料は? ブログ

今夜の注目材料は?

東京市場のドル/円は、昨日までの円安の流れが一服する中、日経平均が一時2万円の大台を割ると111.70円台まで下落しています。欧米市場に入るに注目イベントを確認しておきましょう。

6/30(金)
16:55  6月独雇用統計
17:30  1-3月期英GDP・確報値
17:30  1-3月期英経常収支
18:00☆6月ユーロ圏消費者物価指数・速報値
19:30  ラウテンシュレーガーECB理事、講演
21:00  5月南アフリカ貿易収支
21:30  5月米個人所得
21:30  5月米個人消費支出(PCE)
21:30☆5月米コアPCEデフレーター
21:30☆4月カナダGDP
21:30  5月カナダ鉱工業製品価格
21:30  5月カナダ原料価格指数
22:45☆6月米シカゴ購買部協会景気指数
23:00  6月米ミシガン大消費者信頼感指数・確報値
※☆は特に注目の材料

米国の金利正常化ペースが「経済データ次第」とされる中、本日は5月コアPCEデフレーターに注目です。事前予想は前年比+1.4%と前月(+1.5%)と比べわずかながら伸びが鈍化すると見られています。

また、ユーロ圏で6月消費者物価指数・速報値の発表が予定されています。事前予想は前年比+1.2%と、こちらも前月(+1.4%)から伸びの鈍化が見込まれています。
今日のテクニカル見通し:南アフリカランド/円 ブログ

今日のテクニカル見通し:南アフリカランド/円

ランド/円相場は、先月25日に8.715円まで値を上げるも、その後は同水準で伸び悩み。一方、足元で75日線がサポートとなっているほか、昨年6月安値6.271円と今年4月安値7.895円を結ぶサポートラインもあり、下値も堅そうです。ボリンジャーバンドの上下の幅も狭くなっており、現状は次の動きを待つ展開が続いています。目先は8.70円台とサポートラインの、どちらをブレイクするか注目です。


(上記ランド/円日足の外貨ネクストネオのチャートは6/30の11:10現在)

○上値目処について
まずは、冒頭で触れた8.70円レベルの攻防に注目です。ちょうどボリンジャーバンド+2シグマもこのあたりにあり、バンド上限を押し上げるローソク足が出現するようならば、上昇トレンドに入る可能性があります。このゾーンは目標値に乏しいため、目先的には3/21高値(8.963円)を試すことになると見ます。

○下値目処について
日足や週足の一目均衡表では、8.40円台に複数の目標値があり、注目されます。この水準にはボリンジャーバンド-2シグマ(8.481円)や75日線(8.453円)もあり、割れると下値余地が拡大する公算です。すぐ下にある昨年6月と今年4月安値の安値を結ぶサポートライン(8.352円)でも下げ泊まらない場合、200日線(8.264円)に向けた一段安もあるでしょう。

○上値目処
8.593円(20日線)
8.627円(6日線)
8.706円(ボリンジャーバンド+2シグマ)
8.715円(5/25高値)
8.963円(3/21高値)
9.050円(14年11月高値10.804円-16年1月安値6.213円の下げ幅61.8%戻し)
9.162円(15年9月高値)

○下値目処
8.532円(日足の一目均衡表の基準線)
8.515円(26週線)
8.481円(ボリンジャーバンド-2シグマ)
8.453円(75日線)
8.435円(13週線)
8.429円(3/20高値8.963円-4/11安値7.895円の下げ幅1/2戻し)
8.429円(日足の一目均衡表の雲上限、週足の一目均衡表の基準線)
8.416円(日足の一目均衡表の雲下限、週足の一目均衡表の転換線)
8.352円(昨年6月安値6.271円と今年4月安値7.895円を結ぶサポートライン)
8.297円(2/8安値)
8.264円(200日線)
8.258円(月足の一目均衡表の基準線)
8.111円(日足の一目均衡表の転換線)
8.055円(月足の一目均衡表の転換線)
8.039円(52週線)
カナダ/円、7月利上げ観測が急浮上 ブログ

カナダ/円、7月利上げ観測が急浮上

今月12日のウィルキンス加中銀(BOC)副総裁を始めとしてBOC要人からタカ派的発言が相次ぐ中、28日にポロズ総裁とパターソンBOC副総裁が「2年前の利下げにより原油価格の下落の影響をやり過ごすことができた」とし、「カナダ経済は最悪期を脱した」と指摘したことで、来月12日のBOC理事会での利上げ観測が急速に高まっています。金利先物市場では、来月の利上げ確率は27日の38%から68%に急上昇しています。


(上記カナダ/円・日足の外貨ネクストネオのチャートは6/29の16:57現在)

カナダ/円は一連の動きに添う形で堅調に推移すると、28日に2月以来約4ヶ月ぶり高値となる86.323円まで上昇して、昨年12月高値(88.916円)と今年1月高値(88.650円)を結ぶレジスタンスラインに迫りました。こうした中、昨日の上伸を阻んだレジスタンスライン(本日は86.605円)を突破するようならば、昨年12月高値まで上値余地が拡大するでしょう。
今日のテクニカル見通し:ポンド/ドル ブログ

今日のテクニカル見通し:ポンド/ドル

ポンド/ドル相場は、今月9日に窓を開けて下落すると、日足の一目均衡表の雲下抜けを窺う展開となりましたが、割り込む事無く下げ渋りました。今週に入り転換線や基準選を回復したほか、昨日は窓を埋めており、本日は雲の上でスタートしています。

こうした中、目先は先月18日高値(1.30473ドル)を超えられるかが焦点となるでしょう。突破すると上値余地が拡大する公算です。



(上記ポンド/ドル・日足の外貨ネクストネオのチャートは6/29の11:30現在)

○上値目処について
1.30ドル台前半が攻防の分岐点となっている様子です。ボリンジャーバンド+2シグマ(1.30169ドル)や、冒頭で触れた5/18高値(1.30473ドル)などがあり、突破に際し抵抗が予想されます。そうしたなかで超えることが出来れば、相場は16年6月高値-10月安値の下げ幅に対する戻りを確かめる局面に入る可能性があります。その場合は、38.2%戻し(1.31393ドル)や1/2戻し(1.34975ドル)の水準に注目です。

○下値目処について
日足の一目均衡表の雲上限(1.29300ドル)を維持できないようならば、週足の一目均衡表の転換線(1.28181ドル)や6日線(1.28056ドル)などが位置する1.28ドル台前半まで下値余地が拡大する公算です。このあたりで下げ止まらないようならば、75日線(1.27472ドル)を射程に入れつつ、日足の一目均衡表の雲下限(1.25967ドル)に向けて一段安となる事も考えられます。

○上値目処
1.30169ドル(ボリンジャーバンド+2シグマ)
1.30473ドル(5/18高値)
1.31393ドル(16年6月高値1.50150ドル-10月安値1.19799ドルの下げ幅38.2%戻し)
1.34442ドル(16年9月高値)
1.34975ドル(16年6月高値1.50150ドル-10月安値1.19799ドルの下げ幅1/2戻し)

○下値目処
1.29300ドル(日足の一目均衡表の雲上限)
1.28181ドル(週足の一目均衡表の転換線)
1.28056ドル(6日線)
1.28042ドル(13週線)
1.28025ドル(日足の一目均衡表の基準線)
1.27964ドル(20日線)
1.27940ドル(16年7/6安値)
1.27820ドル(日足の一目均衡表の転換線)
1.27472ドル(75日線)
1.26762ドル(52週線)
1.26355ドル(6/9安値)
1.26140ドル(3/27高値)
1.26086ドル(週足の一目均衡表の雲下限)
1.25994ドル(26週線)
1.25967ドル(日足の一目均衡表の雲下限)
1.25759ドル(ボリンジャーバンド-2シグマ)
今夜の注目材料は? ブログ

今夜の注目材料は?

東京市場のドル/円は、112.00円台まで下押すも一時的となり、15時過ぎに112.30円台まで値を上げています。欧米市場に入る前に注目イベントを確認しておきましょう。

6/28(水)
22:30☆ECBフォーラム・パネルディスカッション
    (ポロズ・カナダ中銀総裁、カーニーBOE総裁、ドラギECB総裁、黒田日銀総裁)
23:00☆5月米住宅販売保留指数
23:30☆米EIA週間原油在庫統計
26:00  米7年債入札(280億ドル)
※☆は特に注目の材料

昨日は、欧州中銀(ECB)のドラギ総裁によるタカ派的発言をきっかけに、円売りが優勢となりました。本日はECBフォーラムで日英加ユーロ圏の中銀総裁がディスカッションを行う予定となっており、注目が集まっています。もし金融政策の方向性の違いについてのコントラストが目立つようならば、円売りが再開する可能性もあります。
 
今日のテクニカル見通し:ユーロ/ドル ブログ

今日のテクニカル見通し:ユーロ/ドル

ユーロ/ドル相場について、昨日までは1.12ドル台で伸びなんでいる事から反落の可能性があると見ていました。しかし、そうした中で昨年8月以来の高値となる1.1350ドル付近まで上昇したほか、実体部を伴った陽線引けとなった事から、目先的には15年8月と16年5月の高値を結ぶレジスタンスライン(1.14548ドル)に対する注目度が高まったと見たほうがよさそうです。


(上記ユーロ/ドル日足の外貨ネクストネオのチャートは6/28の11:09現在)

○上値目処
16年8月高値(1.13661ドル)や16年6月高値(1.14273ドル)もありますが、焦点は15年8月と16年5月の高値を結ぶレジスタンスライン(1.14548ドル)と見ます。もし超えてゆけるようならば、2年以上続いたもみ合いを上抜ける可能性があります。その場合、16年5月高値(1.16160ドル)や15年8月高値(1.17127ドル)が否応なく意識されると見ます。

○下値目処
現状はバンド上限を押し上げるローソク足が出現しており、バンドの上伸に値動きが付いてゆく展開にならないと、下値を意識した展開にはなりにくいかもしれません。

相した中、まずは6日線(1.12433ドル)や20日線(1.12168ドル)などが位置する、1.12ドル台前半から半ばが、ひとつのポイントとなるでしょう。このあたりで下げ泊まらないようならば、5/30安値(1.11099ドル)に向けた一段安も考えられます。


○上値目処
1.13554ドル(現時点での、6/28高値)
1.13661ドル(16年8月高値)
1.14273ドル(16年6月高値)
1.14548ドル(15年8月と16年5月の高値を結ぶレジスタンスライン)
1.16160ドル(16年5月高値)
1.17127ドル(15年8月高値)

○下値目処
1.13386ドル(ボリンジャーバンド+2シグマ)
1.12433ドル(6日線)
1.12371ドル(日足の一目均衡表の転換線)
1.12326ドル(日足の一目均衡表の基準線)
1.12168ドル(20日線)
1.11099ドル(5/30安値)
1.10951ドル(ボリンジャーバンド-2シグマ)
1.10972ドル(週足の一目均衡表の転換線)
1.10280ドル(13週線)
1.10259ドル(月足の一目均衡表の基準線)
1.10183ドル(日足の一目均衡表の雲上限)
ユーロ/ドル、1.12ドル台での上値の重さ ブログ

ユーロ/ドル、1.12ドル台での上値の重さ

足元のユーロ/ドル相場は、1.12ドル台に上昇するも上値が重く、終値で20日線を超えられない展開が続いています。今月8日の欧州中銀(ECB)理事会で早期の緩和縮小に消極的な見方が示された事や、前週23日に発表されたユーロ圏6月(製造業とサービス業を合わせた)総合PMI・速報が予想外に低下した事などが、重石となっているようです。

昨日もドラギECB総裁が「ECBの超低金利は雇用を創出し、成長を後押しして借り手にメリットをもたらし、最終的に格差を緩和している」と発言するなど、早期のテーパリング(資産買い入れの段階的縮小)観測を打ち消しており、足元での上値の重いムードを払拭するのは容易ではなさそうです。昨日から本日の東京市場にかけて下押し目処となった6日移動平均線(執筆時1.11713ドル)を割るようならば、ボリンジャーバンド-2シグマ(同、1.11180ドル)に向けた一段安もあるでしょう。