
仮想通貨リブラの米議会公聴会終了 フェイスブック批判派議員の懸念は払しょくできず【ニュース】

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOを召喚した議会公聴会が終了したが、米議員の仮想通貨リブラに対する懸念を解消できなかったようだ。
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOを召喚した議会公聴会が終了したが、米議員の仮想通貨リブラに対する懸念を解消できなかったようだ。
10月14日に21の企業・団体を創設メンバーとして正式に発足したリブラ協会。しかし仮想通貨リブラを主導するフェイスブック以外の20社は、リブラ協会参加に必要な1000万ドル(約10.8億円)をまだ支払っていないこと可能性が浮上した。
国際的なマネーロンダリング対策を進める政府間組織FATF(金融活動作業部会)は、フェイスブックの仮想通貨リブラといったステーブルコインに対して深刻な懸念を表明した。
米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事は、フェイスブックが主導する仮想通貨リブラが消費者にリスクをもたらす可能性があると語った。銀行口座と比較して、デジタルウォレット内で保管されたステーブルコインの権利が確立されていないことを問題視している。
金融安定理事会(FSB)はG20向けの書簡を発表。FSBは、リブラのような「グローバルなステーブルコイン」が仮想通貨よりも脅威となるとみているようだ。
10月11日に東京で開催されたブロックチェーンイベント「Not For Sale」。その中で、マネックスグループの松本大CEOと、ブロックチェーン・テクノロジー関連事業を手掛けるLayerXの福島良典CEOが、フェイスブックの仮想通貨リブラの「衝撃」を巡って対談を行った。
フェイスブックで仮想通貨リブラの責任者を務めるデビッド・マーカス氏は、2012年からビットコイン(BTC)に注目しており、デジタルゴールドに近しいと考えていると述べた。
フェイスブックで仮想通貨リブラの責任者を務めるデビッド・マーカス氏は、現在の金融システムは「世界中の消費者に代償を払わせている」と指摘し、金融・決済分野でイノベーションを推進するべきだと強調した。
英国の中央銀行であるイングランド銀行のマーク・カーニー総裁は、フェイスブックの仮想通貨リブラを擁護する考えを示した。カナダのニュースメディア「ザ・スター」は15日、カーニー総裁の発言を報じた。
仮想通貨取引所コインベースのアームストロングCEOは、フェイスブックの独自仮想通貨リブラに参加することを議員が思いとどめるように「脅迫」することは「アメリカ的ではない」と批判している。