今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

底値が切り上がる米ドル/円を109円台前半で 押し目買い。米雇用統計がとても重要に! ブログ

底値が切り上がる米ドル/円を109円台前半で 押し目買い。米雇用統計がとても重要に!

■超短期的、短期的な反応と中長期的な反応が異なることも 先週のコラムでは、ニュージーランドドルの上昇が一時的なものであるという私の見方を紹介しました。
【参考記事】
●急上昇したニュージーランドドルがこれから上昇期に入らないと考えるワケは?(5月27日、今井雅人)
 理由は、先週述べたとおりですが、ここで1つの経験則をお話したいと思います。
 金融市場というのは、超短期的、短期的な反応と、中長期的な反応が異なることがしばしばおきます。
 超短期的、あるいは短期...
急上昇したニュージーランドドルが これから上昇期に入らないと考えるワケは? ブログ

急上昇したニュージーランドドルが これから上昇期に入らないと考えるワケは?

■NZ中銀の声明を受け、ニュージーランドドルが急上昇 昨日5月26日(水)は、ニュージーランドドルが急上昇する局面がありましたので、今日はその話からしたいと思います。
 急上昇の背景となったのは、昨日開催されたRBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])の政策決定会合での声明文でした。
 声明文の中に、前回の声明文には入っていた「必要なら金利を引き下げる準備がある」との文言が削除されたため、金融政策がやや引き締め方向に転換されたのではないか、との見...
正常な市場の反応は長続きしなさそう。 米ドル/円の押し目買いが一番安全か ブログ

正常な市場の反応は長続きしなさそう。 米ドル/円の押し目買いが一番安全か

■FOMCの議事録で、正常な市場の反応が一時見られた FX市場は、ここのところ非常に読みづらい展開が続いています。
 これまでのコラムでもご紹介していますが、景気、金利、為替の相関関係が崩れてしまっていることが原因で、それが今も続いています。
【参考記事】
●失業手当の充実が、悪い雇用統計の原因か。より実態を反映しているのは強い米CPI(5月13日、今井雅人)
●米国の強さを改めて痛感。それでも、米ドル高がどんどん進行しない理由は?(5月6日、今井雅人)
●米長期金利が比較的堅調...
失業手当の充実が、悪い雇用統計の原因か。 より実態を反映しているのは強い米CPI ブログ

失業手当の充実が、悪い雇用統計の原因か。 より実態を反映しているのは強い米CPI

■米雇用統計は予想をはるかに下回る衝撃的な結果 この1週間で、米国の重要な経済指標が2つ発表されました。1つは5月7日(金)に発表された雇用統計です。
 結果ですが、4月の失業率は6.1%で前月の6.0%より0.1%悪化しました。
 次に、注目度の高い非農業部門の就業者数変化ですが、4月は前月比26.6万人の増加でした。
 事前の予想は97.8万人の増加でしたので、予想をはるかに下回る結果に衝撃が走りました。
 また、3月の結果も前月比77万人の増加...
米国の強さを改めて痛感。それでも、 米ドル高がどんどん進行しない理由は? ブログ

米国の強さを改めて痛感。それでも、 米ドル高がどんどん進行しない理由は?

■バイデン米大統領の行動に、米国の強さを改めて痛感 みなさん、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、GW(ゴールデンウィーク)をどうお過ごしになられたでしょうか。
 私は、天気がよくない日もあったこともあり、久しぶりにテレビをゆっくり見ました。
 そうすると、どこのチャンネルでも、米国でワクチンの普及が進んでいるという特集をしていました。
 長い間休業していたロサンゼルスのディズニーランドも再開し、ニューヨークのタイムズスクエアにも人通りが戻ってきていま...
米長期金利が比較的堅調なのに米ドル全体の 動きがさえず、円安が進んでいるのはなぜ? ブログ

米長期金利が比較的堅調なのに米ドル全体の 動きがさえず、円安が進んでいるのはなぜ?

■FX市場は気迷い相場の傾向がさらに強くなっている 前回のコラムで、FX市場は気迷い相場に入り込んでいるとお話ししましたが、この1週間を見ると、さらにその傾向は強くなってきています。
【参考記事】
●米ドルの大崩れはないだろう。最近の為替市場で起こった不思議な動きについて解説(4月22日、今井雅人)
 米国では、英国同様ワクチンの接種が順調に進んでおり、他の先進国より先に景気が回復する期待が高まっています。
 最新の数字では、4月28日(水)現在、少なくとも1回ワクチン...
米ドルの大崩れはないだろう。最近の為替 市場で起こった不思議な動きについて解説 ブログ

米ドルの大崩れはないだろう。最近の為替 市場で起こった不思議な動きについて解説

■不思議なことが起きている為替市場 この1週間、外国為替市場では、本当に不思議なことが起きています。今回は、その点について考えてみたいと思います。
 まず、米国の長期金利(10年物国債利回り)が、1.7%台から1.5%台にまで低下したことに伴って、米ドル安が進みました。金利低下による米ドル安の動きというのは、まあ、妥当な動きだと思います。
 しかし、その後、米国の長期金利が反転して上昇した局面でも、米ドルは戻りませんでした。ちなみに、その後、米国の長期金利は低下して、4...
為替市場には、いずれドル高が戻ってくる! アルケゴスショックの影響は、収まってきた ブログ

為替市場には、いずれドル高が戻ってくる! アルケゴスショックの影響は、収まってきた

■トレンド逆流で、英ポンドや米ドルが下落 ここ最近の動きは、それまでのトレンドを逆流する展開となっています。英ポンドが下落し、米ドルも下落する、という展開です。
ユーロ/英ポンド 日足(出所:TradingView)
ドルインデックス 日足(出所:TradingView)
 どうしてこういうことが起きたのか、少し考えてみたいと思います。
■アルケゴスがもたらした負の連鎖 端的に言えば、ヘッジファンドのアルケゴス・キャピタル・マネージメント(以下、アルケゴス)が破綻したこ...
英ポンド/円を英投資ファンドの東芝買収 案件で売るのは、やや無理がある。理由は? ブログ

英ポンド/円を英投資ファンドの東芝買収 案件で売るのは、やや無理がある。理由は?

■英投資ファンドの東芝買収報道で、英ポンドが下落 今回は、まず、英ポンドの話からしたいと思います。
 英国の投資ファンド、CVCキャピタル・パートナーズが、日本の東芝を買収するという話が出てきました。金額は日本円にして、2兆円程度だと言われています。
 この報道を受けて、英ポンド安となっています。
英ポンド/円 日足(出所:TradingView)
その背景を、考えてみたいと思います。
【参考記事】
●英投資ファンドが東芝に2兆円超の買収提案。ポンド調整入り。ユーロ/ポ...
なぜ、米長期金利上昇と株価上昇が同時に 起こっているのか? 米ドル高もまだ続く! ブログ

なぜ、米長期金利上昇と株価上昇が同時に 起こっているのか? 米ドル高もまだ続く!

■リスクオフの円買いは短命、再び米ドル高に 先週(3月22日~)の後半の段階では、リスクオフの動きから、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)を中心に、全体的に円買いの動きが見られました。
世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
 しかし、それも短命に終わり、この1週間は、また、米ドル高相場が戻ってきました。
ドルインデックス 4時間足(出所:TradingView)
 言い方を変...