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コラム:「新興国通貨ショック」は近いのか=尾河眞樹氏

[東京 10日] - 米国のインフレ率がじわり上昇する中、米連邦準備理事会(FRB)は、緩やかなペースながら淡々と利上げを継続する姿勢を示している。米国経済が堅調であること自体は昨年と変わらないものの、「低インフレ」「低金利」の「ゴルディロックス(適温相場)」からは徐々に脱する兆しもみえる。
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長期保有の新興国買いは今が仕込み時!? ドル/円は再び110円乗せなら113円だが…

■金利と米ドルが一般的な相関関係へ。原因は謎… 為替市場は、年初から3月ぐらいまでの相場とは、まったく違った様相を呈してきています。
 米国の金利上昇が米ドル高をもたらすという、本来の一般的な相関関係に戻ってきているということです。
【参考記事】
●FXレバレッジ規制騒動に、近く結論が? 米金利上昇→ドル高の相関復活の背景とは(4月26日、今井雅人)
米長期金利(右軸)とドルインデックス(左軸) 日足(出所:Bloomberg)
 3月までとは逆の動きになっているわけですが、どうして変わったのか、いまだに謎です。何とか解明したいと考えています。
■長期投資なら新興国通貨は良い仕込み時? さて、最近の米ドル高は、主要通貨に対してばかりではなく、特に、新興国通貨に対しての米ドル高が顕著です。
 新興国は、一般的に海外からの資金を必要としていますが、その調達は、高金利に支えられている面があります。
 ところが、米国の金利が上昇し始めると、相対的に新興国通貨の高金利の魅力が低下するため、新興国から資金が流出します。
 そのために、「米ドル高・新興国通貨安」に転じてしまうのです。
【参考記事】
●デフォルト常習犯のアルゼンチンが緊急利上げ連発で政策金利40%に! 一体なぜ?
 こういう地合いのときは、新興国通貨を安易に買わないことです。
 ただし、長期的な観点で言えば、良い仕込み時とも言えるわけで、ポジションを何年も保有するつもりの投資家は、金額を絞って買い下がっていくのも1つの作戦でしょう。
トルコリラ/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:トルコリラ/円 週足)

 ただ、短期・中期で売買する方は、新興国通貨の一段の下落リスクを、よく考えておく必要があります。
■FOMCの目標を上回る物価指標に注目! 米国の長期金利(10年物国債の利回り)は、現在、約3%となってきています。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
 それが今後どうなっていくのか、1番のポイントは物価動向です。
 そういう意味において、5月10日(木)に発表される、米国の消費者物価指数(4月分)に注目が集まります。
 市場予想では、総合指数が前年比で2.5%の上昇、変動の激しいエネルギーや食品を除いたコア指数が、2.2%の上昇となっています。
米消費者物価指数・総合指数の推移※米労働省労働統計局のデータを基にザイFX!が作成
米消費者物価指数・コア指数の推移※米労働省労働統計局のデータを基にザイFX!が作成
 つまり、どちらもFOMC(米連邦公開市場委員会)の目標値である、年率2%を上回っています。
 だからこそ、FOMCが6月に追加利上げを実施するとの観測が広がっているわけです。
 今回の消費者物価指数が市場予想値を上回れば、さらなる利上げ期待とともに、米長期金利の上昇がもたらされ、米ドル高が加速することになるでしょう。注目しておきたいと思います。
 さらに、もう1点、これから注目されているのが…
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日経平均は反発、米国株高と好業績株買いが支え

[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。前日の米国株高と円安基調の継続を背景に買いが先行。トヨタ、三菱自など好業績株の上昇も支えになり、一時121円高となった。だが、節目の2万2500円を超えると戻り待ちの売り圧力が強く、後場は狭いレンジでもみあう展開だった。イラン情勢や原油価格の動向など外部環境の不透明感も意識され、海外投資家の買いが鈍ったとみられている。
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マレーシア、中国との一部協定で再交渉する可能性=マハティール元首相

[クアラルンプール 10日 ロイター] - 9日に投票が行われたマレーシア議会下院選挙で勝利した野党連合を率いるマハティール元首相は10日、記者会見で、中国の「一帯一路イニシアチブ(BRI)」は支持するが、マレーシアには必要があれば中国政府との一部協定における条件を再交渉する権利があるとの見方を示した。