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市場の過剰反応は利益を上げるチャンス! 米ドル/円は当面、逆張り戦略が有効か?

■強かった米雇用統計。米ドル高転換の予想もあるが… 先週、7月5日(金)に発表された、米国の雇用統計6月分は、非農業部門の就業者数が22万4000人の増加と、予想の16万人増加を大きく上回りました。この水準は、5カ月ぶりの伸びとなります。
※米労働省労働統計局のデータをもとにザイFX!が作成
 この結果を受けて、米国の長期金利(10年物国債利回り)が急上昇し、2%を超えてきました。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
 また、為替市場でも米ドル高の展開となりました。
米ドルVS世界の通貨 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
 この発表のあと、今後、米ドル高に転換していくと予想している人がいるようですが、私はまったく、そう思いません。
【参考記事】
●強い雇用統計。今週はパウエル議長証言に注目! 材料顕在化でユーロ/円戻り売りか(7月8日、西原宏一&大橋ひろこ)
■米ドル高は市場の歪みが原因! まず、頭に入れてほしいことは、そもそも、この雇用統計発表前に、市場はかなり歪んでいたということです。
 米国の短期金利の先物市場を見ると、指標(雇用統計)の発表前は、7月に実施されるFOMC(米連邦公開市場委員会)において、0.5%の利下げが決定される水準まで織り込んでいました。
 ここ数年、FOMCでは、利下げにしろ、利上げにしろ、1回につき0.25%の金利変更を実施してきました。それにも関わらず、今回、0.5%の利下げを織り込んでいたわけです。
※2008年12月以降は誘導目標レンジの上限を掲載
※FRBのデータをもとにザイFX!が作成
 仮に、リーマンショック級の危機が現在、発生しているのであれば、ある程度は理解できます。しかし、現状を見ると、確かに景気は以前に比べて腰折れしてきているものの、危機が発生しているわけではありません。つまり、そもそも市場の反応が、過剰だったということです。
 それが、今回の雇用統計によって、水を差されただけにすぎません。
【参考記事】
●市場の米利下げ織り込みは過剰すぎる! 当面は米ドル安・円高の揺り戻し相場か(6月6日、今井雅人)
■パウエル議長が利下げ示唆。米ドルは再び反落へ すでにFOMCでは、先行きは利下げ方向にあることは、示されていたわけです。今回の雇用統計の結果だけで、その方向が変わるわけではありません。
 すぐ、そのことに市場も気がついて、冷静な反応になってくるだろうと考えていましたが、実際、そうなってきました。
 7月10日(水)の議会証言で、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が「米国の景気拡大が鈍化してきている」ことや、「利下げの必要がある」ことを明らかにすると、再び、米ドルは反落しています。
【参考記事】
●7月FOMCでの0.50%利下げ予測が再燃! ドル/円は目先104円台、中期的に100円へ(7月11日、西原宏一)
7月10日(水)に下院金融サービス委員会での証言で、7月FOMCで利下げを行う可能性があることを示唆したパウエルFRB議長 (C)Bloomberg/Getty Images News
米ドルVS世界の通貨 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
 市場の先行きを考えるときは…
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7月FOMCでの0.50%利下げ予測が再燃! ドル/円は目先104円台、中期的に100円へ

■パウエル議長は7月FOMCでの利下げを示唆 みなさん、こんにちは。
 今週(7月8日~)、マーケットの注目を集めていたFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の議会証言。
 パウエル議長はまず、「労働市場は健全な一方、中国との貿易戦争などのリスクが存在する」と指摘。これは、今月(7月)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げに踏み切る可能性を示唆したことになります。
 加えて、「6月の米雇用統計の伸びが市場予想を上回ったことが金融当局の見方を変えたか?」との質門には「答えはノーだ!」と明確に返答。
7月FOMCで利下げに踏み切る可能性を示唆したパウエルFRB議長。6月の雇用統計は市場予想を上回ったが、これが金融当局の見方を変えたかとの質問に「ノー!」と回答 (C)Bloomberg/Getty Images News
 結果、今月(7月)のFOMCでの利下げ織り込み度が再び上昇。
 ブルームバーグによれば、0.25%の利下げの織り込み度は100%で変わらず。
 特筆すべきは、0.50%の利下げ織り込み度が24.5%まで急上昇していること(0.50%の利下げ織り込み度は、7月5日(金)の米雇用統計の結果を受けて、一時、ゼロ%まで急低下していました)。
 これは、米国株が史上最高値圏内で推移している局面で、0.50%もの利下げを予測しているマーケット参加者が増えていることを意味します。
■モルガン・スタンレーは、7月FOMCでの0.50%利下げを予測 そして、パウエル議長の議会証言を受けて、即座にモルガンスタンレーのエコノミストが弱気なコメントを発表。
米当局は7月に0.5ポイント利下げへ、モルガン・スタンレーが予想
モルガン・スタンレーは米連邦公開市場委員会(FOMC)が7月に0.5ポイントの利下げをすると予想している。
出所:Bloomberg
 米金利先物市場では0.50%の利下げ予測が高まっていますが、今回はモルガン・スタンレーも0.50%の利下げを予測したこともあり、米金利は低下。
米長期金利(10年物国債利回り) 1時間足(出所:Bloomberg)
 結果、米ドルは下落。
 本稿執筆時点で、米ドル/円は一時、107.86円へ、ユーロ/米ドルも反発していますが、ECB(欧州中央銀行)の緩和期待が根強くあり、上昇は緩慢。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
 結果、ユーロ/円が121円台後半に下落しました。
ユーロ/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 4時間足)
 米ドルに関しては、一部の…
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日経平均は反発、米利下げ期待で買い優勢 ハイテク関連が上昇

東京株式市場で日経平均は反発した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言で7月利下げ期待が高まった。米国株主要3指数が上昇した流れを引き継ぐ形で、日経平均も買い先行で始まった。ドル安/円高の進行で上げ幅を縮小する場面もあったが、米株指数先物が堅調に推移したほか、半導体や電子部品などハイテク関連株の上昇が支えとなり、後場一段高の展開だった。
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ドル108円付近、1週間ぶりに108円割れ

午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の108円付近。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言や6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けたドル安の流れが続く中、地政学リスクの高まりを意識した円買いも加わり、ドルは1週間ぶりに108円を下回った。