ドル円膠着、ユーロドル戻り形成中

ドル円は113円後半付近で膠着しています。チャート的にもしばらくは下がりにくい状態になってきました。111円がサポートされて、さらに例年の季節性からは2月頃に底をつけて7-8月に向かって上昇していくことが多いので、今もその時期に入ってきており、さらに参院選に向けてアベノミクスが失敗と終われないように底堅い動きが続きそうです。114.88円の高値が意識されていますが、116円のレジスタンスを試す動きも出てきそうです。
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焦点:大和証券G、ホールセール再建託される事法の切り札

[東京 3日 ロイター] - 大和証券グループ本社は3日、幹部人事を発表した。中田誠司専務(55)が、代表権のある執行役副社長・最高執行責任者(COO)に昇格。ホールセール部門の再構築役には、大阪駐在の長い事業法人マンと、M&Aアドバイザーとしてのキャリアや新規事業立ち上げのブレーンを起用する。
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4つのチャートがダブルボトムつけて反転! 相場は次の局面へ。当面は方向感喪失か

■次の流れができるまでの調整局面 相場には大きなトレンドの中に、中期的なトレンドや短期的なトレンドが含まれています。中期的なトレンドは、その時によって違いますが、大体1-3カ月程度ということが多いです。
 2016年は、年初から2月中旬くらいまでにかけては、株安・円高・原油安という流れになっていました。
 しかし、その間に円買いポジションや株のショートポジションなどが溜まってきて、息切れを起こしています。そうなると、局面が変わってきます。
 現在は、次の流れができるまでの間の調整局面、あるいは踊り場と言っても良いかもしれません。
■原油価格は、やや上昇。だがさらなる上昇は期待できない 原油先物価格は、サウジアラビアやロシアが当面、増産はしないという合意をし、それをイランなども歓迎したことで少し局面が変わりました。
 この合意自体は、実効性があるのか疑問を感じていますが、それでも、相場が下に伸びきっていた時に発表されたため、それなりの効果がありました。
 その後、原油先物価格は、やや上昇しています。
NY原油 日足(出所:CQG)
 しかし、中国の景気状況が低迷し、世界の原油需要が落ち込んでいるという、そもそもの状況が変わっているわけではありませんので、さらなる上昇は、あまり期待できるような状態ではないと思います。
■株式市場も、やや自立反転へ 株式市場も、一時のチャイナショックから立ち直り、やや自律反転してきています。
 先週(2月25日)、中国の株式市場が急落する局面がありましたが、その時も日本を始め、他の国の株式市場はそれほど下落しなかったあたりから局面が変わったと思います。
日経平均:日足(出所:株マップ.com)
 つまり、ポジションが、ややショート方向に傾いたために、下落しなかったか、値ごろ感から潜在的な買いが出てきたかのどちらかだと思います。
 やはり、株の下落局面にも変化が起きたということではないでしょうか。
■米ドル/円は、ジリジリと円安方向に修正 為替市場も、円高傾向に変化が出てきました。
 米ドル/円も、110円台まで米ドル安・円高が進んだ局面がありましたが、その後は動きが鈍くなり、ジリジリと円安方向に修正がかかっています。
 IMM(国際通貨先物市場)のポジションを見ても、急速に米ドル売りポジションが増えており、やはり、マーケットはショートになっていたのでしょう。そのショートの買い戻しが起きていると考えられます。
IMM(国際通貨先物市場)のポジション状況(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
 中国の株式市場ですが…
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NYダウ崩れずリスクオフは徐々に沈静化。 英ポンド下落の背景には中東と中国あり

■本丸のNYダウ崩れず、センチメントは徐々に改善 みなさん、こんにちは。
 先月(2月)のSQ(※)ショックはマーケットに大きな影響を与え、多くの投資家が日本株への投資にためらいがちとなり、2月後半の日本株と米ドル/円のマーケットは方向感なく、乱高下が続いていました。
(※編集部注:「SQ」とは日経225先物などの株価指数先物や株価指数オプションといった取引の最終決済を行なうための価格のこと。株価指数先物は3月、6月、9月、12月の第2金曜日、オプション取引は毎月第2金曜日がSQ算出日となっている)
【参考記事】
●日銀マイナス金利導入が円高・株安誘引!? ドル/円急落の裏で何が起こっていたのか?(2月18日、西原宏一)
 しかし、今月(3月)に入ってセンチメントは徐々に改善。
 これは「日銀の追加緩和期待と政府の大規模補正予算期待」が背景にあるのですが、もっとも重要なことは先月(2月)にNYダウが崩れなかったこと。
 先月(2月)、ヘッジファンドが日経225オプションのSQをうまく利用して「日経平均と米ドル/円」の暴落劇を演出した後、リスクオフ相場が継続しなかったのは、本丸のNYダウが底堅く推移していたためです。
NYダウ 日足(出所:CQG)
■NYダウは2月SQショックにまったく追随せず… 以前コラムでも何度かご紹介しましたが、金融市場の本丸は米国株であり、昨年(2015年)8月のチャイナショック同様、仮にNYダウが崩れれば、日経平均と米ドル/円は暴落する公算が高かったのですが、NYダウは今回の2月SQショックにはまったく追随しませんでした。
【参考記事】
●ソロスも警告! リーマンショックが再来!? 株安・円高の行方占う2つのポイントとは?(1月14日、西原宏一)
 NYダウはザラ場では、注目の200週移動平均線を下抜けましたが、週の終値ベースではサポートされています。
NYダウ 週足(出所:CQG)
 NYダウは、昨年(2015年)8月のチャイナショックの安値である1万5370ドルにも届かず、反発しています。
 本丸のNYダウが値を戻す中、日経平均もマジノ線(※)である1万6500円をやっと回復し、2月のSQショックは徐々に沈静化しつつあります。
(※編集部注:「マジノ線」とは第二次世界大戦前にフランスがドイツとの国境に築いた難攻不落と言われた要塞のこと)
日経平均 日足(出所:株マップ.com)
 日経平均の回復につれて、米ドル/円もやっと114円台まで値を戻しています。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
 2月のSQショックでもNYダウが相場の大きなカギを握っていたことを再確認した格好です。
  一方、2016年年初から続落しているのが英ポンド。前回のコラムでご紹介した…