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来週のドル/円は下値警戒続く、米株高が頼みの綱か

[東京 18日 ロイター] - 来週の外為市場でドル/円は、ドル安の流れを受けた下方圧力を警戒する展開が続きそうだ。主要中銀のイベントを通過した直後の上、来週は「重量級」の経済指標も予定されていない。米連邦公開市場委員会(FOMC)のハト派な内容を受けた足元のドル売りの流れがどれだけ続くかがポイントになる。
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東芝、16年度に財務危機脱却狙う 原子力減損テスト継続

[東京 18日 ロイター] - 東芝は18日、全事業での黒字化などを目標とする2016年度の事業計画を発表した。計画では医療機器事業の売却益などにより、大幅に悪化した財務状況を改善させるとしているが、室町正志社長は会見で「株主資本はまだぜい弱」との認識を示した。財務への影響が大きい原子力事業ののれんに関する減損テストは継続していると説明した。
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来週の日本株、高まる下値警戒感 円高加速で1万6000円割れも視野

[東京 18日 ロイター] - 来週の東京株式市場は下値警戒感が高まりそうだ。外為市場で一段と円高に振れれば、日経平均1万6000円割れが視野に入るという。テクニカルなサポートラインを下回ったことも不安心理につながると指摘されている。一方、円高に歯止めが掛かれば年度末に向けた需給の引き締まりで戻りを試すとの見方も出ている。
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アングル:震災対応に揺れる自動車産業 コスト競争力低下の懸念も

[東京 18日 ロイター] - 自動車メーカーや部品各社で災害に強い供給網の構築が広がっている。在庫積み増し、標準品の採用、購入先や生産拠点の分散化など、5年前の東日本大震災以降に各社が講じてきた対策は多岐に及ぶ。しかし、災害対策への急傾斜はコストの増加や製品力の低下を招きかねない。激化する国際競争の中で、災害への備えと利益や効率の追求をどう調和させるか、各社はなお多くの課題に直面している。
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米株上昇と金&円上昇、ニセモノはどっち? 桜満開のころ、ドル/円は105~106円へ!

■米ドル全面安、なお強い下落モメンタムを維持 米ドル全面安の市況が進行している。ドルインデックスは2月安値95.45割れを果たしてから急落、昨日(3月17日)、94.45まで安値をトライし、目先なお強い下落モメンタムを維持しているように見える。 
ドルインデックス 5分足(出所:CQG)
 実際、95.45を割り込む前に、同指数がわずか11分足らずで1%安を記録し、米ドルロング筋の総撤退が示唆されていたから、足元の安値打診はその延長線上にあると思われる。
 言うまでもないが、米ドルロング筋の総崩れは今回、FRB(米連邦準備制度理事会)声明文の基調がもたらした結果だ。
 金利据え置きは市場の想定どおりだが、ハト派声明が市場にとってサプライズだった。
 FRBは「経済指標次第」で追加利上げを実施、といった論調を繰り返していたが、今回の声明文を読む限り、「市場次第」の色合いが濃厚になり、スタンスの大転換と指摘するエコノミストが多い。
■今後の米国利上げのゆくえは「問題児」次第 米利上げの見通しは、「2016年中に4回の利上げ」といったメインシナリオが、足元、「2016年中に2回」と修正されているから、「市場次第」なら利上げ見送りもあり得る、といった疑心暗鬼が市場関係者にあってもおかしくなかろう。
 何しろ、欧米株が反騰しているものの、この先どうなるかは定かでなく、また、あの「問題児」のパフォーマンス次第では世界金融相場が再び荒れるかもしれない。こういった懸念が払拭されない限り、米利上げの見通しは不良のままだ。
 昨年(2015年)、世界金融市場の大荒れを作った「問題児」は、何と言っても中国人民元と中国株だっただろう。ゆえに、中国人民元と中国株の見通しが不透明なら、米FRB利上げの見通しも不透明だ。
 市場次第という言い方は、つまるところ中国次第、ということである。
 中国の問題は根深く、数年のスパンで解決できるなら上等だと思われる。だから、チャイナリスクが収まったという安易な考え方はやめたほうがよい。
 したがって、米国が2016年年内に追加利上げできるかどうかは実に未知数で、市場のコンセンサスはこれからも揺れていくから、世界金融市場におけるボラティリティは、これからも高まっていくだろう。
■なぜ、今の株のリバウンドは「ニセモノ」なのか? こういった懸念が共有されているせいか、マーケットの値動きに、従来のパターンをもって測れない特徴が出ている。米国株のリバウンドが順調に進んでいると見える一方、金と円が買われ、リスクオフ的な値動きにもみえている。 
NYダウ 日足(出所:CQG)
 
金価格 日足
 
(出所:CQG)
 
米ドル/円 日足
 
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
 従来、米国株高はリスクオンムードの反映で、リスクオンなら金と円は売られるはずだが、米ドル全面安に流される形で、円と金が上昇していること自体がマーケットの不安を反映していると思う。
 つまるところ、株のリバウンドは「ニセモノ」、円と金の強気変動は「ホンモノ」というマーケットの本音の表れではないだろうか。
 換言すれば、
「株のリバウンドはあくまでスピード調整と見られ、これから株安のメイントレンドに早晩復帰するから、今すぐにでも円と金を買っておかないといけない」
 こういった思惑が透けて見える。表は米ドル全面安、裏は安全志向、相場の表と裏を理解すれば、戸惑いも少なくなるだろう。
 ところで、円高の進行は米ドル全面安と相俟って…