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桜は咲いたが、米ドル/円はまだ112円台。 そのこと自体がエイプリルフールだ

■FRB議長のハト派発言でドルインデックスのリバウンド終了 前回のコラムでは、FRB(米連邦準備制度理事会)幹部の発言は信用できない側面が大きいことを指摘した。
【参考記事】
●NYダウ、原油、中国株反騰は限界に近い。105~106円へのドル/円下落は時間の問題(2016年3月25日、陳満咲杜)
 実際、イエレンFRB議長の今週(3月29日)の発言は明らかにハト派だったので、ドルインデックスのリバウンドを終焉させた。 
ドルインデックス 日足(出所:CQG)
 そもそも、「この前のFRB幹部のタカ派発言は何だったのだろうか」と思うほど、FRB内部の分裂が目立っている。
 前回のコラムでも指摘したように、FRBといえども、最近幹部たちの発言が「軽く」なっており、中にはたった4週間程度でスタンスを180度チェンジし、マーケットを困惑させた方もいるほどだ。対照的に、イエレン議長の話はあまりブレていないので、マーケットに安心感を与えている。
【参考記事】
●NYダウ、原油、中国株反騰は限界に近い。105~106円へのドル/円下落は時間の問題(2016年3月25日、陳満咲杜)
 ゆえにイエレン発言後、米国株、債券や金相場は共に上昇した。4月利上げの可能性がなくなったことに安堵し、また、その前にあったFRB幹部たちのタカ派発言に対する反動とも思われる。
■テクニカルでもドルインデックスの下落を示唆 ドルインデックスについては、3月24日(木)の96前半までの反騰も、彼らの発言につられた側面が大きかったから、昨日(3月31日)94.30まで下落し、3月17日(木)の安値94.65割れを果たしたことも、当然の成り行きだ。 
ドルインデックス 日足(出所:CQG)
 テクニカルの視点では、前回のコラムでドルインデックスの「ダブル・フェイク セットアップ」のサインを指摘し、ブル(上昇)基調への回復はハードルが高いことを強調した。
【参考記事】
●NYダウ、原油、中国株反騰は限界に近い。105~106円へのドル/円下落は時間の問題(2016年3月25日、陳満咲杜)
【フェイク セットアップの参考記事】
●「■フェイク セットアップとは?」 (「ユーロのトップアウトがもたらす全面円高。杞憂ではなく相場の「天」は時に落ちる!」(2015年5月9日、陳満咲杜)より)
 この意味では、この前のFRB幹部発言などの攪乱要素があったものの、テクニカルの視点において、その影響はたいしたものではなかった。彼らの発言をもって米ドルのブル基調を予想する方の多くは、マーケットの値動きをよく観察していなかったと言える。
 なぜなら、前述の「フェイク セットアップ」のサイン以外に値幅と日柄の関係からみても、ドルインデックスがブル基調にはほど遠い状況がわかるからだ。
 3月16日(水)~17日(木)の2日間の下落幅に対して、3月28日(月)までのリバウンドは、連続7日を数えてからやっと頭打ちになったが、3月16日(水)高値にはほど遠く、この2日間の下落に比べ、リバウンドはより長い日数と小さい値幅に留まった。
 このことに照らして考えると、明らかにドルインデックスはベア(下落)基調にあることがわかる。
ドルインデックス 日足(出所:CQG)
 FRB幹部の強気発言とは裏腹に、米ドル全体のリバウンドは弱いモメンタムに留まっていたから、早晩ベアトレンドへ復帰するだろうといった推測に至るのも、難しくはなかったはずだ。
 要するに、日柄と日数の関係から強弱感を測るのは、比較さえすればわかりやすいもので、目先の安値更新は当然の成り行きだと思われる。
 そうなると、米ドル全体の反落トレンドがこれからも続き…
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コラム:円安のゲタ脱いだ日本企業、株価は海外動向次第の構図に

[東京 1日 ロイター] - 円安のゲタを脱いだ日本企業の業績と株価はどうなるのか──。3月日銀短観の大企業・製造業の想定為替レートが117円台となったのを見て、多くの市場関係者はこんな連想をしたのではないか。米連邦準備理事会(FRB)が緩やかな利上げを志向し、ドル高/円安進行のハードルは上がっている。もし、円安依存の企業が多かった場合、今年の日経平均は海外動向に振らされ、値幅の大きな展開になると予想する。
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コラム:スターウッド買収を撤回、安邦保険は「当て馬」か

[ニューヨーク 31日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 中国由来の十二支では今年の干支は「さる」だが、企業合併・買収(M&A)関係者にとっては「当て馬」という感覚がより当てはまるだろう。中国保険大手の安邦保険集団は31日、スターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイドに提示していた14億ドルの買収案を、「市場環境」というよくわからない理由で撤回した。
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来週のドル/円は下値への警戒必要、株安なら円買いも

[東京 1日 ロイター] - 来週の外為市場で、ドル/円はレンジ継続を基本線としつつ、下方向への警戒も必要とされる。米国の早期追加利上げ観測が後退し、米国サイドからのドル買い要因に期待できなくなっている。一方、株価が予想以上に下げるなど悪い流れが続いた場合は、リスク回避の円買いが強まりそうだという。
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来週の日本株は上値重い、政策期待が高まれば揺り戻しも

[東京 1日 ロイター] - 来週の東京株式市場は、上値の重い展開となりそうだ。円高による企業収益の悪化懸念から腰の入った買いが入りにくい。世界景気の減速懸念もくすぶり、グローバル景気敏感株として位置付けられる日本株の投資環境は厳しい。もっとも、足元の株安は行き過ぎとの見方もある。金融・財政面から政策期待が高まれば、ある程度の揺り戻しも想定される。
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印コルカタで高架橋崩落、23人死亡 多くががれきの下敷きに

[コルカタ 1日 ロイター] - インド東部コルカタで1日、建設中の高架橋が100メートルにわたって崩落し、少なくとも23人が死亡した。現地ではクレーンや削岩機を使った救助活動が夜を徹して続けられ、鉄やコンクリートのがれきの下から90人が救出されたが、埋まったままの人も多いとみられる。
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16年度相場は波乱の幕開け、業績懸念強めた日銀短観

[東京 1日 ロイター] - 厳しい2016年度相場のスタートとなった。円高は限定的だったが、日本株は大幅安。売りの背景は日本企業の業績懸念だ。この日発表された3月日銀短観で示された業績予想や想定為替レートが先行きの不安を強めている。政策催促相場になったとしても、持続的な業績拡大期待が高まらないようであれば株価の反発力は弱くなりそうだ。
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日経平均は1カ月ぶり安値、日銀短観嫌気し一時600円超安 

[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続落。下げ幅は一時645円となった。寄り前に発表された日銀短観が予想を下振れる内容となったことを受け投資家心理が悪化。3月の中国製造業PMI(財新)は事前予想を上回ったものの相場の支えにはならず、下げ幅を拡大した。全面安商状となり、終値は3月1日以来1カ月ぶりの安値水準を付けた。