News

海外短期筋の売りで日本株急落:識者はこうみる

[東京 2日 ロイター] - 2日の東京株式市場で日経平均は前日比で一時400円を超す下げとなった。市場関係者からは、一時1ドル108円台後半まで円高が進行し、投資家心理が悪化。海外勢を中心とした短期筋の売りに押されたとの指摘が出ている。安倍晋三首相が前日、消費増税延期を決定し、秋の経済対策編成を表明したことで、政策期待がいったん後退したことも株安要因となったという。
News

日経平均は大幅続落、円高嫌気し日経平均は一時430円安

[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続落。外為市場で一時1ドル108円台後半へとドル安/円高が進行し、これに連動する形で株売りが優勢となった。安倍晋三首相が前日の記者会見で消費増税の延期を表明する一方、経済対策の規模には言及しなかったため、政策催促の動きを強めたという。東証1部の9割が値下がりする全面安の展開で、日経平均は一時430円安と5月24日以来1週間超ぶりの安値を付けた。
News

ドル一時108円後半に下落、OPEC総会や英EU離脱を懸念

[東京 2日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、ドル安/円高の109円前半。一時108円後半まで下落したが、同水準では下げ渋った。きょうは欧州中央銀行(ECB)理事会や石油輸出国機構(OPEC)総会など重要イベントが予定されており、おおむね株価にらみの神経質な値動きが続いた。
ブログ

今はリーマン前の状況とは似ていない。 ただし、英国のEU離脱問題には要注意!

■安倍首相の発言にあきれて物が言えなかったのでは… 「リーマンショック直前の状況に似ている」、サミットの場で安倍総理は、そう力説しました。
 普通に経済の知識がある人から見れば、あきれて物が言えなかったのではないでしょうか?
 確かに中国の経済は減速していますが、決して危機的というような状況ではありません。景気のスローダウンという程度です。
 商品市場が低迷しているのは事実ですが、足元では持ち直していますし、ここ数カ月は、どちらかと言えば、落ち着いた動きをしています。
原油価格 週足(出所:CQG)
 安倍総理は、新興国の景気が大きく落ち込んでいるとした上で、G7(先進7カ国)各国は、危機感を共有しているとうそぶきました。
 しかし、その後、フランスやドイツの首脳から、「危機的な状況などではない」と、簡単にはしごを外されるという、ぶざまな状態になってしまっています。
■結局、消費税引き上げ延期のための口実に 投資家のみなさんなら、新興国の経済にもっとも影響が大きいのは、米国の金融政策であることをご承知のことででしょう。
 その米国は、2016年6月か7月には利上げをしようとしています。つまり、米国も新興国に対しての危機感など持ち合わせていないのです。
【参考記事】
●FOMC議事録で6月米利上げ可能性浮上! だけど、ドル高トレンドを作るのは困難か…(5月19日、今井雅人)
●米国は利上げはしてもドル高は望まない。大きく下落した豪ドルの底打ちは近いか(5月26日、今井雅人)
 日本のメディアはなぜか批判をしていませんが、海外の有名なメディアからは、「ひどいサミットだった」と酷評されています。
 結局、消費税の引き上げを引き延ばすための口実を作るために、屁理屈をこねた、ということになってしまいました。
 ただ、消費税引き上げが延期されたものの、市場はほとんど反応をしていません。
 秋には、大型補正が組まれる予定になっていますが、その規模によっては、多少、株式市場への影響が出て、回りまわって為替市場にも影響が出てくるのかもしれません。
■米ドル/円は、しばらくレンジ相場とおつき合いを さて、足元の相場状況ですが、米ドル/円が少し上に抜けたような形になりましたが、それも長続きせず、またレンジの中に戻ってきてしまいました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
 結局、トレンドを作るには、しっかりとした材料、要因が必要だということです。
 何となく抜けただけでは、息切れしてしまうということでしょう。またレンジ相場とおつき合いをするしか、今のところはなさそうです。
 今後の注目は…