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底堅い米経済、州別にみると景気回復はまだら模様

[サンフランシスコ 6日 ロイター] - 雇用拡大や株価の大幅上昇を背景に、米経済は底堅く推移している。ただ、州ごとにみると、まだら模様の景気回復が浮かび上がってくる。好景気の恩恵を受けている州もあれば、2008年の金融危機以降に膨れ上がった財政赤字の削減がいっこうに進まない州も多い。
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米軍シリア空爆でもドル/円は110円死守! 米雇用統計後にここが守られるかがカギ

■米軍のシリア空爆で、金や円が買われる 「多事の秋(※)」ならぬ、「多事の春」が来ている。
(編集部注:「多事の秋」とは、「多事多難な時」、「問題が多発する季節」を表す中国の言葉)
 この原稿を書いている間に、米軍がシリア政府軍空爆、というニュースが伝えられ、「有事の金」や「リスクオフの円」が買われるといった、いつもの反応パターンが見られた。
世界の通貨VS円 15分足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 15分足) 
金価格 5分足 (出所:Bloomberg)
■トランプ大統領はロシア、中国双方に圧力をかけた? ところで、今回のトランプ米大統領の決定は、かなり大胆かつ綿密であると思う。なにしろ、習近平中国国家主席が訪米している真っ只中に軍事行動を決定するのが普通ではない上、「親露」とされるトランプ氏がロシアへの対抗を辞さないという強いメッセージを発しているのだ。これはロシアのみならず、中国への圧力とも読み取れる。
 今回の米中首脳会談のメインテーマは、北朝鮮問題であると言われる中、中国の援助なしでは事実上維持できない北朝鮮にとって、中国の態度が重要であることは言うまでもない。
 すでに米単独軍事行動も選択肢の1つと明言したトランプ政権は、今回のシリア攻撃を通じて、一石二鳥の効果を狙っているのではないかと推測される。
 大胆な決定を下した一方、ロシア側に事前通知したとも報道されたように、ロシアとの全面対決を回避する用意をうかがわせる注意深い一面も見られ、さすがトランプ流の手腕だと感心させられた。この報道もあったせいか、米ドル/円は執筆中の現時点で、110円の心理的節目を割り込めずにいる。
米ドル/円 5分足 
 (リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 5分足)
■シリアも北朝鮮も支援なしでは成り立たない国家だが… シリアが地政学上の問題児とされるなら、北朝鮮も然りであろう。前者はロシアの直接軍事支援、後者は中国の経済支援によって成り立っている「ならず者」に近い国家であり、簡単な打開策は見つからないままだ。
 ロシアの軍事支援によってアサド政権が存続し、中東の混迷が深まる一方、北朝鮮は核兵器を手に入れ、また、その攻撃能力を確実に向上させているという。
 米国にとって、ロシア、中国と直接渡り合うのが問題解決の近道とされるが、そう簡単な構図にはならないと思う。特に北朝鮮の場合、かなり厄介である。
 今や中国にとっても、北朝鮮は危険な存在になりつつあるに違いない。なにしろ、中国の援助(特に石油)なしでは成り立たないにもかかわらず、金政権はまったく中国の話を聞かず、最近はもっぱら核兵器の使用をほのめかすため、中国指導部は神経を尖らせている。
 わかりやすく言えば、「ならず者国家」が「支援してくれないと、こちらは自爆もあるぞ、自爆は核爆弾だからこわいぞ」と言っているような話だ。
 このあたり、中国はかつての苦い経験があるからこそ…
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緩和強める状況でなくなった、今は極端な円高でない=浜田参与

[東京 7日 ロイター] - 安倍晋三首相のブレーンで内閣官房参与を務める浜田宏一・米イエール大名誉教授はロイターとのインタビューで、雇用情勢の改善などアベノミクスは好調とし、物価上昇は鈍いものの、日銀がさらに金融緩和を強化する状況ではなくなった、との認識を示した。
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来週のドル/円は上値重い、地政学リスクに警戒感

[東京 7日 ロイター] - 来週の外為市場で、ドル/円は上値の重さが意識される。7日は米軍がシリアにミサイル攻撃したことで地政学リスクが高まった。北朝鮮のミサイル発射や核開発問題などもくすぶっており、リスク回避ムードが強まりやすそうだ。節目の110円を割り込む可能性もある。
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来週の日本株は調整含み、地政学リスク意識 テクニカル指標下支え

[東京 7日 ロイター] - 来週の東京株式市場は、調整含みの展開となる見通し。米国によるシリアへのミサイル攻撃を受け、地政学リスクへの警戒感が高まっている。さらに北朝鮮情勢が緊迫化すれば、リスク回避の売りが強まりそうだ。一方、足元では売られ過ぎを示すテクニカル指標もあり、投資家心理が落ち着けば押し目を拾う動きも期待される。