ドル105円前半でもみ合い、トランプ期待で底堅さも News

ドル105円前半でもみ合い、トランプ期待で底堅さも

[東京 10日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の105.28/30円だった。久々の高値圏で東京時間が始まったこともあり、利益確定や輸出企業の売りが先行して上値が重かった一方、米大統領選で勝利したトランプ氏の政策への思惑を背景にした米長期金利や米株価の上昇を受け、底堅さも意識された。

日経平均1092円高と今年最大、買い戻し活発化 News

日経平均1092円高と今年最大、買い戻し活発化

[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は急反騰。終値で前日比1092円高となり、今年最大の上昇幅となった。前日の欧米市場で「トランプショック」が広がらなかったことを受け、買い戻しが活発化。東証1部全体の97%が値上がりし、全面高となった。

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■まさかのドナルド・トランプ米大統領誕生! ドナルド・トランプ米大統領の誕生。一体どれぐらいの人がこの結末を予想していたでしょうか?

2016年の米大統領選は、大接戦の末、ヒラリー・クリントン氏優勢との前評判をひっくり返し、ドナルド・トランプ氏が勝利した(C)Steve Pope/Getty Images

 今回多くの人を驚かせたこの事態は、米国の格差問題に対する不満と人種間の対立がいかに深刻であるかを改めて認識させられる結果となりました。

■トランプ氏リードが報じられて、一時、金融市場が混乱! 金融市場も一時、大混乱となりました。

 もともとヒラリー・クリントン氏が勝てば、緩やかなリスクオン、ドナルド・トランプ氏が勝てば市場はパニックになると予想されていました。

【参考記事】

●山場は3つだが最大の山場は米大統領選。トランプ氏当選なら市場はパニック状態に!!(11月2日、今井雅人)

 開票が進み、フロリダでの形勢が何度か逆転したことで荒い値動きを繰り返したあと、トランプ氏がリードを拡大。また、重要視されていたノースカロライナやオハイオでもトランプ氏の優勢が伝えられた時から、金融市場の混乱は始まりました。

 株式市場は、ダウ平均先物が800ドルを超える急落、日経平均も1000円を超える暴落となったほか、米ドル安、そして、円高が進みました。

日経平均 日足(出所:株マップ.com)

 米ドル/円は、一時101.193円まで売り込まれたほか、米10年債利回りは一時1.7145%まで急激に低下するなど、米国の長期金利も一時的に急低下しました。

■トランプ勝利宣言の演説は、落ち着いていて好印象 しかし、トランプ氏が勝利宣言の演説をしたところからムードが一変。

トランプ氏が勝利宣言の演説をして以降、相場の雰囲気が一変 (C)Scott Olson/Getty Images

 まず、非常に落ち着いた演説だったことが大きかったです。大統領になったら何をしでかすかわからないという不安を多くの人が感じていましたが、あの落ち着いた演説を聴いて、その不安は杞憂なのではないか?というムードが広がりました。

 また、ヒラリー・クリントン氏を褒め称え、米国国民にノーサイドを訴えかけたのも好印象でした。

 さらに、彼は積極的な財政出動をして高速道路網を整備するとともに、大規模な減税をしていくことを表明したことが、株式市場に好感されました。

■米長期金利上昇! 株価急騰! 米ドル上昇へ! こうした影響で、米国の長期金利が急上昇し、株式市場も急騰、米ドルも大幅に上昇する展開となりました。

 米10年債利回りは、なんと2.0882%まで急騰! ダウ平均は310ドルを超える上昇となったほか、米ドル/円は一時、105.891円まで買い上げられています。

米長期金利(米10年債利回り) 1時間足(出所:CQG)

NYダウ 1時間足(出所:CQG)

米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)

 さて、今後の展開ですが…
トランスジェンダー擁護団体、権利後退に懸念 トランプ新政権で News

トランスジェンダー擁護団体、権利後退に懸念 トランプ新政権で

[ニューヨーク 9日 ロイター] - トランスジェンダー(心と身体の性が一致しない人)の人権擁護団体らは9日、共和党のドナルド・トランプ氏が大統領に就任した後、オバマ政権下で実現されたトランスジェンダーの権利拡大が後退する可能性があるとして懸念を表明、権利の縮小や制限には断固として戦うと述べた。