【独自取材】セブン銀行、ATMを活用したNFT施策を実施。「ボノロンデジタルラリー」の狙いとは

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セブン銀行とグループ会社のセブン・カードサービスは3月16日から29日にかけて、SUSHI TOP MARKETINGおよび電通グループのグループ横断R&D組織「電通イノベーションイニシアティブ」と共同で、NFTを活用した4社共同キャンペーン「集めよう!森の戦士ボノロンデジタルラリー!」を開催しました。

本キャンペーンは、全国28,000台以上のATMをプラットフォームに、ユーザーはアプリ不要・ウォレット不要のまま、絵本キャラクター「ボノロン」の限定NFT(SBT)スタンプを集められる、というものです。

表向きはシンプルなデジタルスタンプラリーですが、その裏側にはATMと店舗購買という分断された顧客接点をNFTで一体化する、次世代販促モデルのPoCという戦略的な狙いがありました。

NFT Mediaは、本取り組みについてセブン銀行の担当者に独自取材を実施。ボノロンというキャラクター選定の背景から、個人情報を取得しないデータ分析の実態、そしてATMを金融端末からマーケティングメディアへと進化させるという中長期構想まで、詳細にお話を伺いました。

「ボノロン」を起用した理由

ボノロン デジタルラリー
引用:プレスリリース

本キャンペーンでは、『北斗の拳』で知られる漫画家・原哲夫氏がプロデュースする読み聞かせ絵本「森の戦士ボノロン」が起用されました。セブン銀行は2005年からこの絵本の発行・無料配布に協賛しており、毎号約100万部がセブン‐イレブンやデニーズ、赤ちゃん本舗などで配布されています。

担当者は今回の起用について次のように語っています。

愛され続ける絵本という親しみやすいコンテンツを入口に、親子の新しいデジタル体験を届けたいという思いが今回の取り組みの出発点です。Web3という新しい領域に挑戦するにあたり、お客様にとって最も身近で安心感のあるキャラクターを通じて、当社として初となるデジタルコレクティブル体験を提供したいと考えました。NFT(正確には譲渡不可のSoul Bound Token)という技術を意識することなく、親子の新しい読み聞かせ文化や体験価値の創出に繋がればと期待しております。(担当者より)

NFTではなく、あえてSBTを採用したことは、コレクティブルの投機的な側面を排除し、あくまで「体験の証明」として位置づけるための意図的な選択とのことです。

キャンペーンの仕組み。ATM→店舗をNFTでシームレスにつなぐ

参加の流れは以下の2ステップで設計されていました。

Step 1:ATMでnanacoチャージ 
全国のセブン銀行ATMで電子マネー「nanaco」にチャージすると、QRコードが印字されたレシートが発行されます。これをスマートフォンで読み取ると、1種類目の限定ボノロンNFTスタンプを取得できます。

Step 2:セブン‐イレブンでnanacoを使って対象商品を購入 
対象商品をnanacoで購入後、公式LINEからレシートを撮影・送信すると、SUSHI TOP MARKETINGのAI-OCR技術「SUSHI TOP OCR」がレシート画像から購買情報を自動判定し、2種類目のNFTスタンプが発行されます。

さらに、2種類を揃えた方には、先着でデジタルギフト券がプレゼントされました。

担当者はこの設計意図について次のように明かしています。

ATMでのチャージと店頭での商品購入という2つの行動を、NFT(SBT)を介してシームレスに結ぶ実証実験としての位置づけがあります。あえて2ステップの導線とすることで、ATMへのご来店から店頭での購買促進という一連の流れを自然に促す設計としました。(担当者より)

専用アプリもウォレットも不要。一般層へのNFT体験

本キャンペーンの技術的なポイントは、SUSHI TOP MARKETINGが提供する「NFT Shot」の仕組みです。

Step 1ではATMのレシートに印字されたQRコードをスマートフォンで読み取るだけでNFTスタンプを受け取れます。Step 2はAI-OCR技術によりレシート画像から購買情報を自動判定する仕組みになっており、いずれのステップも専用アプリのダウンロードや事前のアカウント登録は不要です。

担当者は、このUXへのこだわりについて次のように語ります。

専用アプリ・ウォレットも不要で、極限まで削ぎ落としたUXが、NFT(SBT)を一部の層から一般層へ広げる鍵になります。(担当者より)

また、QRコードの読み取りエラーやスマートフォンを保有していない場合など、ユーザーがつまずきそうなポイントについては、開発元のSUSHI TOP MARKETINGと連携し迅速な対応を取れる体制を整えていたとのことです。

個人情報を取らない行動分析。プライバシー保護型マーケティングの実践

本施策のもう一つの大きな柱が、個人情報を一切取得しないブロックチェーン上のデータ分析です。記録されるのは、匿名化されたウォレットアドレス(ID)と「いつ、どこでNFT(SBT)を取得したか」という行動履歴の2つのみです。担当者は、その可能性についてこう語ります。

個人情報を一切取得せずにお客様との繋がりを深められるNFTは、Cookie規制が進む時代におけるプライバシー保護型マーケティングの有力な選択肢になり得ると考えています。今回の施策を通じて、ATMでのチャージ行動から店舗での購買行動への転換率などを検証し、知見を蓄積します。将来的には、この仕組みを応用し、地域回遊や観光連動、他ブランド様との連携による店舗内販促といった幅広い施策への拡張も見据えてNFTの技術検証を進めてまいります。(担当者より)

全国28,000台のATMを「次世代マーケティングメディア」へ

セブン銀行がNFT活用で描く中長期ビジョンは、今回のキャンペーン単体を超えた構想にあります。
同社にとってNFTはどのような位置づけなのか。その問いに対し、担当者は次のように答えています。

セブン銀行は、NFTを単なる一過性のデジタル特典ではなく、「匿名のままお客様との関係性を安全に記録し、深めていくためのインフラ」として捉えています。全国に28,000台以上あり、日常のあらゆる場所に設置されているATMの圧倒的な顧客接点と、NFTの技術を掛け合わせることで、金融の枠を超えた新しい価値を提供できると考えております。中長期的な活用領域としては、小売にとどまらず、交通機関や地域行政、観光施設など、ATMが設置されているあらゆる生活動線上で、お客様のプライバシーを守りながら最適な体験をお届けする基盤に育てていきたいと考えております。「近くて便利」というセブン銀行の社会的使命を、Web3技術でさらに進化させてまいります。(担当者より)

今回の事例で際立つのは、NFTという技術をユーザーに意識させないずに、その裏で「ATM→店舗」という従来分断されていた購買導線をブロックチェーンで統合する、高度なPoC設計を実現している点です。

ボノロンという親子に愛されるキャラクターを入口に、プライバシーフレンドリーな行動分析インフラを静かに築いていく。

セブン銀行の今回のアプローチは、Web3マスアダプションのあり方として、金融・流通業界に一つの重要なモデルを提示していると言えそうです。


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参照元:NFT Media

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