TON、約1秒で取引確定へ。サブセカンド・ファイナリティがメインネットで稼働

Catchain 2.0導入で処理速度が最大6倍に向上

テレグラム(Telegram)エコシステムと関係の深いパブリックブロックチェーン「トン(TON)」のトランザクション確定時間を従来の約10秒から約1秒に短縮するアップグレード実施が4月9日に発表された。同発表では4月10日時点で、サブセカンド・ファイナリティはメインネットで稼働しているとのことだ。

今回のアップグレードは、新たなコンセンサスメカニズム「キャッチェイン2.0(Catchain 2.0)」によって実現されたものだ。これにより、ブロック生成間隔は約400ミリ秒となり、ネットワークは従来よりも短時間でトランザクションの合意に到達する仕組みになったという。

また、新たに導入されたストリーミングレイヤーにより、ネットワークの状態更新がほぼ即時にアプリケーションへ送信されるようになったとしている。このストリーミングレイヤーは、アプリ側が一定間隔で情報を取得する従来の仕組みではなく、更新情報がリアルタイムでアプリへ通知される仕組みとのこと。これにより、ユーザーの操作とトランザクション確定までの時間差が縮小されるとしている。

トンによると、このアップグレードにより、決済は約1秒で完了するという。取引はリアルタイムで実行され、アプリケーションも即時に応答するようになるとのこと。これまでオンチェーン操作に伴っていた数秒単位の遅延は解消されるという。

同アップグレードは、ネットワークの経済設計にも影響を与えるとのこと。ブロック数の増加に伴いバリデーター報酬が増加し、ステーキングのインセンティブが強まることで、年間インフレ率は約0.6%から約3.6%へ上昇する見込みとだという。ステーキング参加の拡大に伴い、報酬は新たな均衡水準に落ち着くとのこと。

トンは、今回のサブセカンド・ファイナリティについて、同ブロックチェーンが対応を目指す大規模アプリケーションの前提条件になると位置付けている。特に、10億人超のユーザーを持つテレグラムのエコシステムにおいて、メッセージ送信のように行える決済や、遅延のない取引、即時応答するミニアプリ(Mini Apps)の実現に必要な要素だという。

一方で、ユーザーがこうした高速化を体感するためには、アプリケーション側の対応も必要になるとのこと。トンは、従来のポーリング型の更新から、リアルタイムで状態変化を通知するストリーミングAPIへの移行を求めている。これに対応しない場合、基盤となるネットワークが高速化していても、アプリケーションは遅く見える可能性があるとのことだ。

開発者向けには、リアルタイム更新のための「ストリーミングAPI v2(Streaming API v2)」、データレイヤーとして「トンセンター v3(TON Center v3)」または「トンAPI(TONAPI)」、残高やトークン、コントラクト操作向けに「アップキット(AppKit)」の利用を推奨している。

トンは、このアップグレードはすでに稼働しており、決済や取引、コンシューマー向けアプリケーションを構築するための基盤は整ったと伝えている。

参考:TON
画像:PIXTA

関連ニュース

参照元:ニュース – あたらしい経済

コメント

タイトルとURLをコピーしました