ビットコインETF 「史上最大級ローンチ」モルガン・スタンレーMSBT始動

この記事の要点

  • 米モルガン・スタンレー運用部門が2026年4月8日にBTC連動ETPを上場
  • 自社ブランドの仮想通貨ETP提供は米銀系運用会社として初
  • 初日の資金流入は約3,400万ドルと上位クラスの規模を記録
  • 管理手数料は0.14%で既存ETFの価格競争に影響を与える

米銀系初のBTC ETP、モルガン・スタンレー「MSBT」始動

米モルガン・スタンレーの運用部門であるモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント(MSIM)は2026年4月8日、現物ビットコイン連動型ETP「Morgan Stanley Bitcoin Trust(MSBT)」をNYSE Arcaに上場し、米銀系の資産運用会社として初めて自社ブランドの仮想通貨ETPを投資家に提供したと発表しました。

初日の資金流入が約3,400万ドル(約54億円)に達したことも報じられており、ビットコインETFのローンチとしては上位クラスの規模となる好調な滑り出しを見せています。

モルガン・スタンレーはこれまで、ブラックロックやフィデリティが運用する他社ETFを富裕層顧客に取り次ぐ立場でした。今回の上場でグループ自身が組成・運用する商品を持ち、自社の販売網に直接乗せられる体制へと踏み出したことになります。

ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏は、初日の取引額が最終的に約5,000万ドル(約79.3億円)に達する可能性を指摘し、「ETFローンチの上位1%に入る規模だ」とXに投稿しました。

取引開始から半分が過ぎた時点で、$MSBT の出来高は 2,700 万ドルに達しており、私の予想の 3,000 万ドルは確実に超えそうです。最終的にはおそらく 5,000 万ドル前後になる見込みで、これはかなり大きな数字です。

ETF 新規上場の中でも上位 1%に入る規模で、過去 1年で同じくらいの規模だったのは $BSOL、$XRPC、$DRAM(いずれも約 6,000 万ドル)くらいしか思い当たりません。

同氏はさらに、1年目の運用資産残高(AUM)が50億ドル(約7,930億円)規模に達するとの見通しも示しており、最安手数料と富裕層向け販売網を併せ持つ米銀系運用会社の参入が、既存ETFの手数料や資金流入競争にどのような変化をもたらすか注目されています。

0.14%最安手数料で参戦、MSIM参入の市場インパクト

現物BTC連動でカストディ2社体制を採用

MSBTは現物ビットコインを直接保有し、主要なビットコイン現物取引所の約定取引データを集計して算出する「CoinDesk Bitcoin Benchmark 4PM NY Settlement Rate」に連動する設計をとっています。

公式発表によると、運用はMSIMが担い、デジタル資産のカストディはコインベースとBNYが提供し、BNYは管理事務・トランスファーエージェントを兼ねて会計・記録管理・現金管理の各サービスも担当するとしています。

SECに提出された目論見書(修正版S-1)では、ファンドは約100万ドルの種銭資本と5万株の初期発行から取引を開始するとされています。創出・償還は10,000株単位で行われる構造です。

「2%配分で1,600億ドル」ストラテジーCEOがMSBT試算

ストラテジー(旧マイクロストラテジー)のCEOであるフォン・レ氏はXで、MSBTについて「2%の配分でも1,600億ドルに相当し、これはIBITの約3倍の規模になる。$MSBT:Monster Bitcoin(モンスター・ビットコイン)だ」と指摘していました。

同氏はこの試算の根拠として「モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントは約8兆ドル(約1,270兆円)の資産を運用しており、仮想通貨を0〜4%の範囲で配分するよう助言している」点を挙げています。中間値の2%でも1,600億ドル(約25.4兆円)に達するという計算です。

同社のウェルスマネジメント部門は約16,000人のファイナンシャルアドバイザーを擁しており、顧客には仮想通貨をポートフォリオの2〜4%の範囲で配分するよう助言してきたと伝えられています。

これまでアドバイザーは他社のBTC ETFを顧客に紹介してきましたが、今後はMSBTを自社商品として直接組み込めるようになります。

最安手数料で挑むMSBT、既存ETFの価格に圧力

MSBTが上場する直前の4月6日、米国の現物ビットコインETF全体には1日で約4億7,100万ドル(約747億円)の純流入が記録されました。

SoSoValueによれば2月25日以来およそ6週間ぶりとなる強い資金流入で、流入の中心はブラックロックのIBIT(約1億8,200万ドル)とフィデリティのFBTC(約1億4,700万ドル)だったといいます。機関投資家マネーが再び戻り始めたタイミングでの上場となりました。

MSBTはこの局面に最安手数料を掲げて参入しました。0.14%という水準は、AUMが約530億〜550億ドルに達するブラックロックのIBITをはじめとする既存ETFに、手数料の引き下げ圧力を加えます。

バルチュナス氏は今回の上場について「ビットコインETFが始まって以来、最大級のローンチだ」と評価しており、米銀系運用会社の本格参入として市場参加者の注目度が高まっています。

【BIG BOYローンチ】

モルガン・スタンレーのビットコインETF「$MBST」が本日上場。おそらく、同社にとって過去最大級のBTCローンチです。

私たちの予想では、初年度の運用資産(AUM)は50億ドル、初日の取引量は3000万ドル。皆さんはどう思いますか?

大手金融が変える勢力図、仮想通貨ETF市場の次の段階

モルガン・スタンレーはMSBTと並行して、2026年1月にイーサリアムソラナの現物ETFもSECに申請しており、E*Tradeを通じた仮想通貨現物取引サービスの提供準備も進めています。

さらに2026年2月には、デジタル資産のカストディや受託ステーキングを中核業務とする国法信託銀行の設立をOCC(米通貨監督庁)に申請しており、ETFにとどまらない仮想通貨インフラの整備にも踏み込んでいます。

0.14%の最安手数料と米国最大級の富裕層向け販売基盤を併せ持つプレーヤーの参入が、ビットコインETF市場の手数料構造と資金流入にどのような変化をもたらすか、今後数週間の動向が注目されます。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.68 円)

>>最新の仮想通貨ニュースはこちら

Source:エリック・バルチュナス氏X投稿
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:仮想通貨ニュース最新一覧【毎日更新】 - 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

コメント

タイトルとURLをコピーしました