
AIエージェント向けにソラナ機能をスキル化
レイヤー1ブロックチェーンのソラナ(Solana)を支援するソラナ財団(Solana Foundation)が、AIエージェント向けの開発ツール「ソラナ・エージェント・スキル(Solana Agent Skills)」を4月4日に公開した。
同ツールは、ソラナと連携するAIエージェントに「スキル」を組み込むことができる。スキルとは、AIエージェントがソラナ上のプログラムやトークン、各種ツールを扱うために必要な文脈を提供する仕組みとみられる。スキルは、AIツールに簡単に統合できるよう設計されており、1行のコード追加でソラナに特化したAIエージェントを構築できるとされている。
特設ページでは、ソラナ財団により事前構築された公式スキルが用意されていることが確認できる。例えば、開発時に発生するエラーへの対応や、開発ツールのバージョン不一致を防ぐための情報、トークンの安全な送受信機能などが含まれる。また、Webアプリの開発支援や決済機能の実装、セキュリティ確認やテストに関する機能もあらかじめ用意されている。
さらに同ツールでは、コミュニティによるスキルも公開されており、その数は60以上にのぼる。これらはDeFi(分散型金融)、決済、インフラ、ツールなどの分野をカバーしており、ジュピター(Jupiter)やレイディウム(Raydium)、ヘリウス(Helius)、メタプレックス(Metaplex)など、ソラナ上で展開するプロジェクトが提供している。これにより、各プロトコルの機能をAIエージェントから扱えるようになる。コミュニティスキルについては、ソラナ財団による保証やセキュリティ監査、公式な推奨を意味するものではないとされており、利用にあたっては各自での調査(DYOR)が必要とされている。
なおAIエージェント向けの開発支援ツールとしては、米サークル(Circle)も「サークルスキルズ(Circle Skills)」を今年3月に公開している。同ツールは、USDCやEURCを活用したアプリケーション開発のためのAIスキル群で、ステーブルコイン決済やクロスチェーン送金、ウォレット操作などに対応する。
サークルによると、同ツールはAIがコードを生成する際の指針やベストプラクティスを提供するもので、実装上のミスを回避するための設計や判断フレームワークも含まれるという。
こうしたAIエージェント向け開発環境の整備は、各プレイヤーで進められている。
また今回のソラナ財団の取り組みは、同財団が3月に発表した企業・金融機関向け開発基盤「ソラナ・デベロッパー・プラットフォーム(SDP)」と同様に、ソラナ利用における技術的な複雑さを抽象化する流れの一環と位置付けられる。SDPがAPIを通じてウォレットや決済、コンプライアンスなどの機能を統合するのに対し、エージェント・スキルはAIエージェント向けにそれらをスキルという機能単位で提供する点が特徴だ。
いずれも、ノード接続や各種プロトコルとの連携といった複雑な処理をまとめ、開発者が個別に実装する負担を軽減することを目的としている。ソラナ財団は、同ツールによりAIエージェントとブロックチェーンの連携を容易にし、ソラナ上の機能を活用したアプリケーション開発を促進するとしている。
Introducing Solana Agent Skills
— Solana Foundation (@SolanaFndn) April 3, 2026
Pre-built skills you can drop into AI tools to interact with Solana.
Install in one line and build agents that know Solana. pic.twitter.com/b2gEZA827v
参考:特設ページ
画像:PIXTA
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参照元:ニュース – あたらしい経済


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