
BithumbのIPOは2028年以降か
韓国の暗号資産(仮想通貨)取引所ビッサム(Bithumb)のIPO(新規株式公開)が2028年以降になる見通しだと、韓国メディア「MK」が3月31日に報じた。
ビッサムの上場計画は以前にも報じられていた。韓国メディア「Eデイリー(Edaily)」は2023年11月12日、ビッサム運営のビッサムコリア(Bithumb korea)が同年10月末にIPOの引受先候補としてサムスン証券を選定し、2025年下半期の上場を視野に入れていたと報じていた。同報道では、上場先として米ナスダック(NASDAQ)を参考にした韓国の新興企業向け市場コスダック(KOSDAQ)を目指す一方、KOSPI市場(有価証券市場)への変更可能性もあると伝えていた。
今回のIPO日程についてビッサムのCFO(最高財務責任者)チョン・サンギュン氏は、同社と韓国の会計・コンサルティング企業サムジョンKPMG(Samjong KPMG)が2027年末を期限とするIPOアドバイザリー契約を締結したと説明したという。
またビッサムは現在、会計方針の整備や内部統制の強化に向けた事前作業を進めているとのこと。これについてビッサム関係者は、実際の上場時期は2028年以降になる可能性が高いと述べた。
さらに、3月31日の株主総会では2025年の業績も開示された。承認された第12期財務諸表によると、2025年時点の同社の資産総額は約3兆3249億ウォン(約3,500億円)、負債総額は約2兆4,610億ウォン(約2,591億円)、売上高は約6,513億ウォン(約686億円)、営業利益は約1,635億ウォン(約172億円)、当期純利益は約780億ウォン(約82億円)となった。
同社は外部資金の調達手段を広げるため、転換社債の発行可能総額を1,500億ウォン(約158億円)から3,000億ウォン(約316億円)へ引き上げる定款変更案を承認した。
また営業報告書によると、ビッサムは2025年に提携銀行をNH農協銀行(NongHyup Bank)からKB国民銀行(KB Kookmin Bank)へ変更したという。ビッサムは、この変更により取引所の利用者の使いやすさが大きく改善したと説明した。その結果、韓国の暗号資産取引市場における同社の市場シェアは30%を超え、新規登録者数は174万人に達したという。
ちなみに韓国メディア「ニュース1(News1)」は3月10日、ビッサムが資金洗浄対策(AML)義務違反を理由に韓国金融当局から行政処分の事前通知を受けたと報じた。
報道によると、韓国金融委員会(FSC)傘下の金融情報分析院(FIU)は、ビッサムが海外の未登録暗号資産事業者と取引していたことに加え、顧客確認義務(KYC)を十分に履行していなかった点を問題視したという。
その結果FIUは、特定金融取引情報法違反に関する制裁内容をビッサムに事前通知したとされる。報道では、制裁内容には6カ月間の一部営業停止に加え、代表取締役に対する文責措置などが含まれていると伝えている。
参考:MK
画像:Reuters
関連ニュース
- 韓国の暗号資産取引所ビッサムがIPOを計画か、競合意識で=報道
- 韓国ビッサムに6ヶ月間の一部営業停止の可能性、AML義務違反で=報道
- 韓国ビッサムが62万BTCを誤配布、99.7%回収済みも当局が暗号資産のリスク指摘
- 韓国の検察当局がビッサムを家宅捜索、元CEOの横領容疑で=報道
- 韓国KB国民カード、ステーブルコイン対応決済モデル構築へ、アバランチ活用で
参照元:ニュース – あたらしい経済


コメント