
この記事の要点
- ビットワイズCEOが2026年3月28日、機関投資家の本格参入を宣言
- コインベース調査:機関投資家の73%が2026年に暗号資産の配分増を計画
- ファイナンシャルアドバイザーの配分率も32%に急増、前年比10pt増
- 「期待フェーズ」から「実装フェーズ」へ、市場構造の転換が加速
“期待フェーズ”は終わった、ビットワイズCEOが市場転換を示唆
米資産運用企業Bitwise(ビットワイズ)のハンター・ホースリーCEOは2026年3月28日、X(旧Twitter)への投稿で「すでに多くの機関投資家が参入済みで、残りも間もなく到着する」と述べ、長年続いた”期待フェーズ”の終焉を示唆しました。
ホーズリー氏は同投稿で「さらに大きな波が次の6か月で加わるだろう」とも述べており、市場は転換点に差し掛かっているとの認識を示しています。
The “institutions are coming” phase is about to be over.
They’re here, or arriving shortly.
Countless are already in crypto. And another big batch will be in the next 6 months.
Felt clear at @blockworksDAS this is all happening before year end.
— Hunter Horsley (@HHorsley) March 27, 2026
「機関投資家がやって来る」というフェーズは、もう終わりに近い。すでに彼らは来ている、あるいはまもなく本格的に参入する。
実際、多くの機関はすでに暗号資産市場に参入済みで、今後6か月の間にもさらに大規模な資金流入が見込まれる。(後略)
この見方を裏付けるデータとして、米大手仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)らが直近で公表した共同調査では、351社の機関投資家の大多数が仮想通貨(暗号資産)への配分拡大を計画していることが明らかになっています。
機関投資家による配分拡大には、年金基金や大手ヘッジファンドといった大型資金の参入が含まれるため、ホーズリー氏はこうした資金流入が相場の下落局面における支えとして機能する可能性があるとしています。
「BTCを検討対象外」はもう通用しない
機関の戦略的配分シフトが加速、個人資金の流入経路も拡大
351社調査、74%が価格上昇予測・73%が増配計画
こうした認識を裏付けるデータが、複数の調査から相次いで示されています。コインベースとEYパルテノンは3月中旬、351社の機関投資家を対象にした共同調査の結果を公表しました。
この調査では、今後5%超の配分を目指すと回答した機関が29%に達しており、少額の試験的な参入から戦略的な配分へのシフトが進んでいると報告されています。
また、74%が今後12か月で仮想通貨価格の上昇を予測し、73%が保有割合を増やす計画であることも明らかになっており、機関投資家の間で仮想通貨への本格参入が加速している実態が示されています。
ビットワイズ調査、アドバイザー層への浸透が過去最高に
こうした動きは機関投資家だけでなく、個人の資産運用を担うファイナンシャルアドバイザーの間にも広がっています。
ビットワイズとVettaFiが共同実施した2026年版調査(299名)によると、2025年にクライアント向けに仮想通貨を配分したアドバイザーの割合は32%となり、前年の22%から大幅に増加したと明らかになりました。
同調査では、回答したアドバイザーの56%が個人的に仮想通貨を保有していることも示されています。
仮想通貨を保有するクライアントの64%は、運用資産全体の2%以上を仮想通貨に配分しており、象徴的な少額保有にとどまらない本格的な拡大をみせていることが確認されています。
ビットワイズCIOのマット・ホーガン氏は調査結果を受け「仮想通貨の将来は、常にファイナンシャルアドバイザーがどう評価するかにかかっていた」と述べています。
クライアント向け取引が可能なアドバイザーの割合も42%に達しており、前年の35%から上昇しています。個人向け窓口の拡大により、機関資金とリテール(個人)資金の双方から仮想通貨市場への流入が加速している状況です。
ビットワイズは2026年1月時点で「2026年末までに主要な金融機関の大多数が仮想通貨に関連した商品・サービスを提供するようになるだろう。この分野は主流に向かって猛スピードで進んでいる」との見通しを示していました。
今回のホーズリー氏の発言は、その予測通りの展開が進んでいることを示唆するものとなっています。
ゴールドマン、底打ち可能性を示唆
「期待」から「実装」へ、ビットコインETF定着が転換の起点に
「機関投資家が来る」という表現は、長年にわたって仮想通貨市場で繰り返されてきた言葉で、その見方が過去のものになりつつあるとのホーズリー氏の認識は、市場の成熟度を示す象徴的なメッセージとして受け止められています。
複数の大手調査で確認された配分拡大の傾向やアドバイザー層への浸透は、仮想通貨が投機的資産から主流の金融インフラへと移行しつつある現状を裏付けるものとなっています。
ビットコイン(BTC)現物ETFの定着以降、参入障壁が大幅に低下したことも、こうした動向を加速させた要因のひとつとみられています。
“実装フェーズ”への移行が本格化するなか、機関マネーの継続的な流入が価格形成の安定化や流動性向上にどうつながるか、今後の市場動向が注目されています。
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Source:ハンター・ホースリー氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像





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