
ストラテジーのQ4は124億ドルの純損失
ストラテジー(Strategy)が、2025年10~12月期の損失が前年同期から拡大したと2月5日に発表した。暗号資産(仮想通貨)の乱高下が続いたことで、世界最大級のビットコイン(BTC)保有企業である同社は、保有資産の損失計上を迫られた。
マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏が率いる同社の株価は、時間外取引で1.5%下落し、同日の日中に続いた大幅な売りの流れを引き継いだ。株価は年初来で約30%下落している。
同社は昨年12月、当時のビットコインの低迷を理由に2025年の収益予測を大幅に下方修正し、配当支払いを支えるための準備金を創設する計画も発表していた。従来の見通しは、ビットコインが年末までに15万ドルに達する想定に基づいていた。
ビットコインを筆頭とする暗号資産は、2025年の大半で規制面の追い風や機関投資家からの資金流入を背景に堅調だった。
一方で、この変動の大きいセクターは、昨年10月の記録的な価格急落以降、数カ月にわたり苦戦している。10月6日の高値からレバレッジ取引のポジション解消が進んだことで、ビットコインはほぼ半値水準まで下落した。足元でビットコインは6万3,140ドル近辺で取引されている。
ストラテジーの2025年12月31日までの3四半期(10-12月期)の損失は124億ドル(約1兆9,435億円)で、1株当たり42.93ドル(約6,729円)。前年同期(2024年10-12月期)は6億7,080万ドル(約1,051億円)の損失、1株当たり3.03ドル(約475円)だった。
同社は2月1日時点でビットコインを713,502BTC保有しており、取得総額は542億6,000万ドル(約8兆5,044億円)、1BTC当たりの平均取得単価は7万6,052ドル(約1,192万円)だった。
それでも、ストラテジーの会長を務めるセイラー氏は、規制面の追い風と企業による暗号資産採用の拡大に自信を示した。
「大手金融、大手銀行、そして金融規制当局の動きこそがファンダメンタルズだ」と、セイラー氏は決算後の電話会議で投資家にこう語った。
ドイツ銀行(Deutsche Bank)のアナリストは顧客向けノートで、米国の「ビットコイン」現物ETFからの資金流出が2025年12月に約20億ドル(約3,135億8,000万円)、11月に約70億ドル(約1兆975億3,000万円)に上ったと指摘した。
また、トランプ米大統領が次期FRB議長にケビン・ウォーシュ(Kevin Warsh)氏を指名したことで売り圧力が強まった。アナリストらは、FRBのバランスシート縮小につながり得るとしており、暗号資産のようなリスク資産には逆風になり得るとしている。
ウォーシュ氏の指名について問われたセイラー氏は、「金融政策を決めるのは我々の職責を超えている。金融政策を解釈することですら、我々の職責を超えている」と述べた。
同社株は2025年通年で約47.5%下落した一方、ビットコイン価格は6.4%下落にとどまった。暗号資産に対する株式のレバレッジ的なエクスポージャーが、株価変動を増幅させた格好だ。
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Saylor-led Strategy’s quarterly losses widen as bitcoin faces another reckoning
(Reporting by Ateev Bhandari in Bengaluru; Editing by Krishna Chandra Eluri and Alan Barona)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters
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参照元:ニュース – あたらしい経済


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