ブラックロック、2025年投資テーマでビットコインを本命視|現物ETF「IBIT」を中核資産に

ブラックロック、IBITを主要投資テーマに位置付け

米資産運用大手BlackRock(ブラックロック)は、2025年の主要投資テーマとしてビットコイン(BTC)を挙げ、同社の現物ビットコインETF「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」を米国債や大型ハイテク株と並ぶ中核資産として位置付けていることが明らかになりました。

ブラックロックが運営するiSharesブランドの2025年投資テーマ一覧では、IBITが短期米国債(T-bills)や主要大型株(Mag 7)とともに掲げられており、同社が資産配分の観点からIBITを重視していることが示されています。

BlackRockのiSharesページの画像画像:iShares公式サイト

IBITは、現物ビットコイン(BTC)の価格に連動することを目指す上場投資信託で、取引所での流動性が高く、従来の投資商品と同様にアクセス可能な点が特徴です。

2025年の資金流入額に関する外部集計では、IBITが世界のETF市場の純流入ランキングで6位に入る規模となっているとのデータも報じられており、価格調整局面にもかかわらず投資家からの資金流入が継続していることが伝えられています。

ブラックロックのIBITが牽引するビットコインETF市場

IBITの規模拡大が示す投資家需要

IBITは2024年1月の取引開始以来、急速に規模を拡大し、米国市場で最大の現物ビットコインETFへと成長しました。

最新データでは運用資産残高が約680億ドル(約10.6兆円)、累計流入額が約630億ドル(約10兆円)に達しています。

2025年はビットコイン価格が一時30%以上下落する場面もありましたが、同ETFには約2,500億ドル(約39兆円)超の資金が流入したと伝えられています。

マイナスリターン下でも評価されたIBITの特性

ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、IBITが唯一マイナスリターンでありながら資金流入額ランキングで全ETF中6位となったことを「長期目線では非常に良い兆候」と評価しています。

実際、2025年は大幅上昇した金ETF「GLD」への流入額約2,080億ドル(約32.5兆円)よりもIBITへの流入額が上回っており、投資家の関心が短期的な値動きより長期的な価値に向いていることが示唆されています。

ブラックロックCEOのラリー・フィンク氏も「政府系ファンドが投機ではなく長期目的でビットコインを買い増している」と述べており、市場では短期売買から長期保有へ資金が移る動きが鮮明となりました。

ブラックロックが示す長期保有へのシフト

IBITは11月中旬に大口の解約が発生しましたが、同社は「ETFの特性上、一定の流出入は通常の現象」と説明しています。

なお、IBITが保有するビットコインは全供給量の約3%に相当する規模に達しており、仮想通貨が伝統資産に並ぶ投資対象として位置付けられつつあるとの見方もあります。

仮想通貨ETFが金融市場に与える構造変化と今後

2025年末現在、仮想通貨ETF市場はビットコイン現物ETFの成功によって新たな局面を迎えています。

ストラテジー(旧マイクロストラテジー)社のマイケル・セイラー会長は「IBITが今後10年以内に世界最大のETFになる可能性がある」と予測し、成長性に関する強気な見方を示しました。

実際、IBITのビットコイン保有量は約77万BTCに達しており、市場への影響力も飛躍的に高まっています。

さらに、ビットコインに続いてイーサリアム現物ETF(ブラックロックの「ETHA」など)も上場され、市場規模が拡大しました。

こうした動向は、仮想通貨が2026年以降の金融市場で一段と主流の投資対象として定着していく可能性を示唆しています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.28 円)

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Source:iShares公式サイト
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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