XRPにステーキングとDeFi保険機能を提供「Firelight Protocol」正式ローンチ

XRPに新たな利回り機会を提供

XRPエコシステムに革新をもたらす新たなDeFiプロトコル「Firelight Protocol」が正式にローンチされ、XRP保有者に待望のネイティブステーキング機能と利回り獲得の機会が提供され始めたことが明らかになりました。

Firelight Protocolは、リップル(Ripple)社が支援するブロックチェーンであるフレアネットワーク(Flare Network/FLR)上に構築されたプロトコルであり、XRPをオンチェーンのセキュリティ資産として活用することで、DeFi(分散型金融)全体の安全性を高めながら保有者に報酬を還元する仕組みを導入しています。

これまでXRPは時価総額の大きな主要通貨でありながら、直接的なステーキングによる利回りを得る手段が限られていましたが、Firelight Protocolの稼働によって、XRP保有者は資産の流動性を維持しつつ、安全かつ効率的に運用益を得ることが可能になりました。

私たちはXRPを皮切りに、利回りを持たないトークンを巡るDeFiサービスの新時代を可能にします。

FXRPをステーキングすると、ユーザーはVaultへの割り当てを表すLST(リキッドステーキングトークン)である「stXRP」を受け取ります。このフェーズではスラッシング(資産没収)のリスクはゼロです。

簡単なステップで始められます。

リキッドステーキングとDeFi保険|2段階の展開フェーズ

公式発表では、Firelight Protocolの機能は2つのフェーズで展開されると報告されています。

現在稼働中の「フェーズ1」では、Flare上でXRPをFXRPに変換して、そのFXRPを「Firelight Protocol」に預け入れることによって、XRPと1:1の価値を持つリキッドステーキングトークン「stXRP」を受け取ることができます。(※FXRPを預けたユーザーは「Firelight Point」も獲得可能)

このstXRPはERC-20規格に準拠しており、Flare Network上の他のDeFiアプリケーションで使用することが可能です。ユーザーはステーキング報酬を得ながら、DEX(分散型取引所)での取引やレンディングプロトコルの担保としてstXRPを活用できるため、資金効率を最大化できます。

将来的に実装される「フェーズ2」では、ステーキングされた資本がDeFiプロトコルの保険カバー(DeFi Cover)として機能する予定です。これはスマートコントラクトの脆弱性やハッキング被害に対する保護を提供するもので、XRPの巨大な時価総額をセキュリティの裏付けとして利用する画期的な試みとなります。

なお、Firelightの安全性に関しては、OpenZeppelinやCoinspectといった大手監査法人による3回のセキュリティ監査を完了しており、Immunefiを通じたバグバウンティプログラムも実施するなど、徹底したリスク管理体制が敷かれていると説明されています。

Firelight Protocolの利用開始手順

Firelightの利用は3つの簡単なステップで完了します。

  1. ウォレットを接続し、承認する
    Firelightの公式サイトにウォレットを接続し、接続要求を承認した後、検証メッセージに署名する。
  2. 預け入れとステーキング
    Firelight Vaultを選択し、預け入れる$FXRPの数量を入力する。その後「Deposit & Stake(預け入れてステーキング)」をクリックし、利用承認要求を承認する。
  3. トランザクションを確定し、stXRPを受け取る
    ウォレットで最終トランザクションを確認し、デプロイメントを完了させ、$stXRPを受け取る。

ステーキングに関する詳しい手順については、こちらの記事で詳しく解説されています。

XRPエコシステムの拡大とセキュリティ強化

Firelight Protocolは、ローンチ直後から市場の強い関心を集めており、stXRPの預かり資産総額(TVL)は記事執筆時点でリミットに設定されている25,000,000 FXRP(約80億円相当)に達しています。

ブロックチェーン業界における長年の課題であった「DeFiの安全性」と「資産の活用」を同時に解決するFirelightの取り組みは、XRPの実用性を決済手段から金融インフラの基盤へと大きく拡張する可能性があります。

特に機関投資家レベルのセキュリティ需要に応える「DeFi保険」というアプローチは、今後の仮想通貨市場において重要なトレンドになると予想されます。XRP保有者にとっては、長期保有のインセンティブが高まるだけでなく、エコシステム全体の健全な発展に寄与できる新たな選択肢となるでしょう。

※価格は執筆時点でのレート換算(1FXRP=317.80円)

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source:Firelight公式発表
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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