MidnightのNIGHTトークン、カルダノ上で正式ローンチ|償還プロセスに関する詳細ガイド公開

NIGHTトークンの償還プロセスが正式発表

プライバシー重視の第4世代ブロックチェーンであるMidnight Network(ミッドナイト・ネットワーク)は2025年12月4日に、同ネットワークのネイティブトークンであるNIGHTトークンのローンチと償還プロセスに関する詳細ガイドを公開しました。

MidnightはIOG(Input Output Global)が開発を主導するカルダノ(Cardano/ADA)のサイドチェーンであり、ゼロ知識証明(ZK)技術を活用した「理性的なプライバシー」の提供を目的としています。今回の発表では、2025年12月4日にNIGHTトークンがCardanoブロックチェーン上のネイティブアセットとして正式に発行されたことが報告されています。

これに伴い、以前実施された「Glacier Drop」や「Scavenger Mine」などのエアドロップイベントでトークン請求権を獲得したユーザーは、UTC:2025年12月10日00:00(日本時間:2025年12月10日09:00)から開始される償還ポータルを通じて、自身のNIGHTトークンを受け取ることが可能となります。

節目の瞬間:NIGHT がついにローンチされました🕛

本日、NIGHTがカルダノネイティブ資産(CNA) としてローンチされたことによって「Glacier Drop」と「Scavenger Mine」フェーズで請求された45億枚超のトークンについて、いよいよ償還(Redemption)へのカウントダウンが正式に始まりました。

これは、Midnightが完全分散型のメインネットへ向けて前進する中で、NIGHTをコミュニティに届けるための最初の大きな一歩となります。

償還ウィンドウ(Thaws)は段階的にオープンします。その直前に「償還ポータル」も公開され、各ユーザーは自分の割り当て量や解凍スケジュールを事前に確認できるようになります。

➡ 詳細(今回の意味、償還の仕組み、今後の流れ)はこちら:
https://midnight.network/blog/guide-to-the-night-token-launch-and-redemption

Midnight TGEとRedemption(償還)の概要

公開されたガイドラインでは、市場への急激なトークン供給を防ぐための解凍メカニズムが採用されていることが報告されています。獲得したNIGHTトークンは一度に全額が手に入るわけではなく、360日間かけて4回に分割してアンロックされる仕組みです。

具体的には、90日ごとに総額の25%ずつが償還可能となります。特筆すべきは、最初の解凍日が最初の90日間の期間内でユーザーごとにランダムに割り当てられる点です。これにより、特定の日に売り圧力が集中するのを防ぎ、健全なトークンエコノミーの形成を目指しています。

今回発表された償還プロセスの概要は以下の通りです。

NIGHTトークン配分の最終調整

コミュニティの圧倒的な参加を反映し、当初のホワイトペーパーの推定値からトークン配分が調整された。特に「Scavenger Mine」と「TGE(Token Generation Event)」の割り当てが増加している。

項目 変更前の配分(目安) 最終ローンチ配分 調整の背景
Glacier Drop 35.47億 NIGHT 35.47億 NIGHT 変更なし
Scavenger Mine 6.26億 NIGHT 10億 NIGHT コミュニティ参加の急増を反映し大幅増
Lost-and-Found 6.26億 NIGHT 2.52億 NIGHT Scavenger Mineへの振り替えにより削減
TGE (配布メカニズム) 24億 NIGHT 36.6億 NIGHT Glacier Dropや取引所への配布に利用するため増強
Reserve 72億 NIGHT 60億 NIGHT TGEへの振り替えにより削減
オンチェーントレジャリー 12億NIGHT 11.41億NIGHT TGEへの振り替えにより削減

Glacier Drop Redemptionの仕組みとスケジュール

獲得したトークンは、エコシステムの長期的な持続性のため*「Glacier Drop Thawing(解凍)スケジュール」に従って、360日間にわたって徐々にアンロックされる。

  • 解凍期間
    360日間(2025年12月10日開始、2026年11月29日終了)。
  • アンロックの頻度
    各ウォレットの総獲得量の4分の1(25%)ずつ、4回に分けて均等にアンロックされる。
  • 初回開始日
    各宛先アドレスに、2025年12月10日〜2026年3月上旬の90日間の間でランダムな開始日が割り当てられる。
  • 後続のアンロック
    初回アンロック日から90日ごとに残りの25%がアンロックされる。
  • 猶予期間
    解凍期間終了後、90日間の猶予期間が設けられ、この期間内であればいつでも請求可能。

【解凍スケジュールの例】

  • Day-1(解凍開始日)のスケジュールを取得した場合
    1日目に25%がロック解除され、その後91日、181日、271日目に再びロック解除される。
  • Day-90(ランダム期間の最終日)のスケジュールを取得した場合
    90日目に25%がロック解除され、その後180日、270日、360日目に再びロック解除される。

NIGHT償還(Redeem)のための重要なステップ

  1. ポータル接続
    公式Redemption Portal(midnight.gd)にアクセスし、ウォレットを接続するか、Destinationアドレスを手動で入力する。
  2. ステータス確認
    ダッシュボードで、現在「Redeemable now(今すぐ償還可能)」なトークン数を確認する。
  3. 手数料支払い
    償還を実行する際、Cardanoウォレットを接続し、ADAでトランザクション手数料を支払う。この手数料支払い用ウォレットは、NIGHTの宛先ウォレットとは別でも構わない(On Behalf Of機能)。
  4. トークン受け取り
    トランザクションがブロックチェーン上で確認され次第、NIGHTトークンが正確なDestinationアドレスに送付される。

ロードマップと技術的戦略

今回のローンチはロードマップの「Hilo(ヒロ)」フェーズであり、今後もネットワークの段階的な発展が予定されている。

  • Kūkolu(クーコル)
    次のフェーズ。Genesisブロックのローンチ(メインネット開始)により、最初のプライバシー強化型DAppsが稼働する。
  • Mōhalu(モーハル)
    Scaled Incentivized TestnetやDUSTキャパシティ交換を通じて、ネットワーク参加を拡大する。
  • Hua(フア)
    Hybrid DAppsの登場。Midnightのプライバシー技術を他のチェーンのアプリケーションに組み込む。

NIGHTトークンは、メインネットローンチに先立ちカルダノネイティブアセットとしてローンチされている。これは即座の流動性確保とコミュニティアクセスを目的としており、メインネット稼働後は供給量がCardanoとMidnightの両方の台帳にミラーリングされる。プロトコルレベルの仕組みにより、トークンは一度に一方のチェーンでのみアンロックされるため、価値の重複は防止される。

Cardanoエコシステムへの影響と今後の展望

今回のNIGHTトークンローンチは、ブロックチェーン業界におけるプライバシーとコンプライアンスの両立という課題に対する重要な一歩として注目されています。

また、ユーザーが償還を行うためには、Cardanoウォレットを接続し、手数料として少額のADA(カルダノ)を支払う必要があるため、Cardanoネットワークの活性化にも寄与すると見られています。

Midnight Networkは、Web2企業がWeb3(分散型ウェブ)へ参入する際の障壁となっていた「機密データの保護」という課題を解決するインフラとして注目されており、金融取引・医療データ・サプライチェーン管理など、高度なプライバシーが求められる分野での採用が進む可能性があると期待されています。

NIGHTトークンの償還ポータルは2025年12月10日頃にMidnightの公式サイトで公開される予定で、償還に関する詳細はMidnight公式発表ページから確認することができます。

>>最新の仮想通貨ニュースはこちら

source:Midnight Network公式発表
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

コメント

タイトルとURLをコピーしました