MUFGとプログマ、日本初のトークン化投資信託の開発に向け協業開始

日本初のトークン化投資信託開発を目指す
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日本初のトークン化投資信託開発を目指す

三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社が、デジタルアセット発行・管理基盤「プログマ（Progmat）」を提供するプログマ社とともに、「トークン化マネー・マネージメント・ファンド（以下、TMMF）」の基盤整備に関する協業を開始した。各社が12月4日に発表した。

発表によるとこの協業は、日本初のトークン化投資信託の開発を目指すものだという。まずは、2026年に日本で初めてとなる円建てTMMFの機関投資家向けの提供をめざして準備を進めるとのこと。また将来的には、個人投資家向けなど、提供先や商品ラインナップの段階的な拡充なども検討していくとのことだ。

TMMFの基盤整備後における関係各社の役割分担として、アセットマネジメントを三菱UFJアセットマネジメントが担当。信託財産/原簿管理を三菱UFJ信託銀行が担当。販売を三菱UFJモルガン・スタンレー証券が担当する。そしてプログマ社がTMMFの発行管理を担当する。

日本における円建てのマネー・マネージメント・ファンド（MMF）は、マイナス金利政策の影響等で投資家の需要低迷や運用成績の不振に陥り、市場から姿を消したという。しかしトークン化金融商品の市場は拡大を続ける海外におけるマネー・マーケット・ファンドは既に85億ドル（約1.3兆円）超規模に達し、デジタル資産市場の中核的な存在の一つとなっていることや、プログマ社が事務局を務めるデジタルアセット共創コンソーシアムにおける「オンチェーン完結型ST WG報告書」での整理結果も踏まえると、国内においてもMMFは資金効率を重視する投資家にとって有力な選択肢となりうると考えられるとのこと。

今回のTMMF基盤整備のための協業は、今後の投資家のMMF需要の高まり等を見越して、迅速に対応ができる体制を構築することを目的に開始したとのことだ。

参考：Progmat
画像：PIXTA