ビットワイズ、アバランチ現物ETF修正申請「ステーキング報酬と管理費0.34%」を計画

Bitwise、アバランチ現物ETFにステーキング報酬を追加

米資産運用企業Bitwise(ビットワイズ)は2025年11月26日、仮想通貨アバランチ(AVAX)を対象とする現物ETFの修正申請をSEC(米国証券取引委員会)に提出したことが明らかになりました。

SEC提出書類(Form S-1)によると、このアバランチETFはティッカーシンボル「BAVA」での上場を想定しており、年間管理手数料(スポンサー料)は0.34%で設定されています。

また、ETF立ち上げ直後のインセンティブとして、上場初月もしくは運用資産総額が5億ドル(約780億円)に達するまでの期間は管理手数料が免除される条項が盛り込まれています。

さらにこのETFは、AVAXのステーキングによる追加報酬を信託に組み入れる仕組みを採用しており、信託が保有するAVAXの一部または全部をステーキングする可能性があることが明記されています。

保管機関(カストディアン)にはCoinbase Custody Trust Company, LLCが指定され、AVAXは専用の保管口座で安全に管理される予定です。

AVAXステーキングETFの修正申請で示された運用方針

ステーキング報酬組み込みと手数料免除の仕組み

提出書類によれば、ビットワイズが設立を目指す信託は、保有するアバランチ(AVAX)に対して年率0.34%の単一スポンサー料を課す構造です。

ただし、上場直後から1か月間または資産残高が5億ドルに達するまでの期間はスポンサー料が全額免除されることが明記されています。

この信託のAVAXは、Coinbase Custodyが提供する専用のコールドストレージ口座で分別管理され、トラストおよびスポンサーが任命するステーキング代理人によりステーキングされます。

ステーキングで得られた追加のAVAXは本信託の運用資産に組み入れられ、その一部はステーキング代理人およびスポンサーへの報酬として差し引かれる旨が記載されています。

このようなステーキング付き現物ETFはまだ珍しいケースであり、AVAXにエクスポージャーを持ちつつ、ステーキング報酬の獲得も可能とする点で、投資家の関心を集めています。

今回のS-1修正は、信託の目的・運用構造・費用・カストディ/ステーキング体制などを明確に示したもので、ETF実現に向けた重要な前進を示しています。

信託構造におけるリスクと規制ポイント

一方で、S-1には注意事項として、ステーキングのリスク、カストディアンおよびステーキング代理人への依存、流動性確保のための「リクイディティ・リザーブ(ステーキングしていないAVAXの一定割合を維持)」の必要性、報酬や費用配分の変更可能性などが詳細に記されています。

また、この信託は投資会社法に基づく投資会社として登録される予定はなく、純粋に現物のAVAXを保有してステーキングする方式です。

AVAX現物ETFが目指す運用アプローチ

この申請内容は、AVAXを現物で保有しつつ、ステーキングによる利回りも得られるという新たな仮想通貨ETFの枠組みを提示するものです。

ビットワイズは信託、カストディアン、ステーキング代理人、管理者および転送代理など複数のサービスプロバイダーを整備し、ステーキングに伴うリスク管理や資産保護策を明確に示しています。

今後、SECの審査と承認を経て信託が有効化されれば、米国市場でAVAXへの投資手段となるとともに、ステーキング収益を享受できる商品として市場の関心を集める可能性があります。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.39 円)

>>最新の仮想通貨ニュースはこちら

Source:SEC提出書類
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

コメント

タイトルとURLをコピーしました