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ネイルサロン「FASTNAIL（ファストネイル）」を展開する株式会社コンヴァノ（東証グロース：6574）は11月21日、取締役会において事業戦略および投資戦略の大幅な変更を決議したことを発表しました。これまで掲げていた「最大2万1,000BTC」という大規模な蓄積目標を取り下げ、今後はネイル事業やAI・ヘルスケア分野といった本業の成長へ経営資源を再集中させる方針を明らかにしています。
同社はこれまで、円安やインフレリスクへの対抗策としてビットコインを財務戦略の柱に据えてきました。しかし、ビットコイン価格の高いボラティリティや、購入資金を調達するための新株予約権発行が既存株主の利益を希薄化させるリスクなどを総合的に判断し、ビットコイン取得のみを主目的とした資金調達には限界があると結論付けました。これにより、今後はビットコイン購入を目的としたワラントの発行は行わない方針です。
ただし、これは同社が暗号資産市場から完全に撤退することを意味するものではありません。発表によると、2025年10月18日から11月21日までの間に約97BTCを追加取得しており、現在の累計保有数は約762BTC（取得原価約131億円）に達しています。今後は、長期保有の一辺倒ではなく、市場環境を見極めながら機動的に売買を行う運用方針へとシフトします。高値圏では一部を売却して利益を確定させ、その資金をM&AやDX投資、ヘルスケア事業などの成長資金に充当する一方で、価格調整局面では買い戻しも検討するとしています。
今回の決定は、トレジャリー戦略から事業成長戦略への回帰を鮮明にしたものと言えるでしょう。なお、投資家の関心が高い「ビットコイン給付型の株主優待制度」については、現時点での変更はなく継続される見通しです。リミックスポイントやメタプラネットなど、日本の上場企業によるビットコイン保有戦略が注目を集める中、コンヴァノはいち早く「本業とのバランス」を重視するフェーズへと舵を切りました。
参考：https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS03725/e0cdb8dc/d410/47a4/be86/8bb8a1524b37/140120251121507725.pdf
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS03725/86838ad9/257e/4a91/921a/032c330aebe6/140120251121507927.pdf
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参照元：NFT Media
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